「新NISAって聞いたことはあるけど、何をすればいいのかわからない」「そもそも投資なんてやったことがないし、難しそう」——そう感じている20〜40代の方は非常に多いはずです。

結論からお伝えします。新NISAは「難しい制度」ではなく、証券口座を1つ開いてオルカンを積み立てるだけです。手順さえ知れば、スマホひとつで30分以内に始められます。この記事では、新NISAの仕組みから「何を買えばいいか」「どこで始めるか」「口座開設の手順」まで、初心者向けに完全解説します。

私Yuzurihaは2020年から新NISA(旧つみたてNISA)でオルカン一本を積み立て続け、2026年現在の総資産は約6,000万円になりました。「難しそう」という最初の一歩のハードルさえ越えれば、あとは時間が資産を育ててくれます。

目次

  1. 新NISAとは?旧NISAからの変更点
  2. 新NISA 5つのメリット
  3. 何を買えばいい?→オルカン一択の理由
  4. どこで始める?おすすめ証券会社
  5. 口座開設から積立設定までの手順(SBI証券)
  6. 積立金額の決め方
  7. よくある初心者の疑問
  8. Yuzurihaが伝えたいこと
  9. FAQ
  10. まとめ

新NISAとは?旧NISAからの変更点

新NISAとは、投資で得た利益が非課税になる国の制度です。2024年1月からスタートした「新しいNISA(少額投資非課税制度)」で、旧NISAと比べて非課税期間・投資上限・使い勝手が大幅に改善されました。

通常、株や投資信託で得た利益には約20.315%の税金がかかります。10万円の利益が出ても、税引き後は約8万円しか手元に残りません。新NISAを使えば、この税金が完全にゼロになります。

旧NISAからの主な変更点は以下のとおりです。

項目旧NISA(つみたてNISA)新NISA(2024年〜)
年間投資上限40万円/年360万円/年(つみたて120万円+成長240万円)
生涯投資上限800万円1,800万円
非課税期間最大20年間無期限(永久)
投資枠の種類つみたてのみつみたて投資枠+成長投資枠(併用可)
ロールオーバー必要(期間終了後に手続き)不要(永久非課税のため)
枠の再利用不可売却すると翌年に枠が復活

特に大きな改善点は「非課税期間が永久になった」ことと「生涯投資上限が1,800万円に拡大」されたことです。旧NISAでは20年後に非課税期間が終わり、特定口座に移管する手続きが必要でした。新NISAではそのような手間が一切なくなりました。

新NISA 5つのメリット

新NISAが初心者に圧倒的にすすめられる理由は、以下の5つのメリットにあります。

メリット① 利益が完全非課税

新NISA口座内で発生した運用益・配当・分配金はすべて非課税です。たとえば、月3万円を30年間積み立て、年率5%で運用した場合の利益は約1,500万円。通常の特定口座では約305万円が税金として引かれますが、新NISAではゼロです。

メリット② 非課税期間が永久(無期限)

旧つみたてNISAは最大20年間という期限がありましたが、新NISAは期限なし・永久に非課税です。20年後の手続きを心配する必要が一切ありません。長期保有を前提とするインデックス投資と相性が抜群です。

メリット③ 生涯投資上限が1,800万円

旧NISAの生涯上限は800万円でしたが、新NISAでは1,800万円まで拡大されました。月5万円で30年積み立てると1,800万円になるため、多くの人が生涯上限を満額活用できる計算です。

メリット④ つみたて投資枠と成長投資枠を同時に使える

旧NISAでは「つみたてNISA」か「一般NISA」のどちらか一方しか選べませんでした。新NISAではつみたて投資枠(年120万円)と成長投資枠(年240万円)を同時に利用できます。まずはつみたて投資枠でオルカンを積み立て、余裕が出たら成長投資枠を活用する、という使い方が初心者には最適です。

メリット⑤ 売却後に投資枠が翌年復活する

新NISAでは、保有している資産を売却すると翌年に投資枠が再利用できるようになりました。旧NISAでは売却しても枠は戻りませんでしたが、新NISAは「使い切りではない」設計です。老後に少しずつ取り崩しながら残りを非課税で運用し続けることができます。

何を買えばいい?オルカン一択の理由

新NISAで始める初心者が最初に悩むのが「何を買えばいいか」です。結論は明快です。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」一択です。

理由は3つあります。

理由① 世界全体に分散されているから

オルカンは世界47カ国・約2,900銘柄に投資する投資信託です。米国・欧州・日本・新興国など世界中の株式を自動的に分散保有できるため、「どの国が伸びるかわからない」という不安が一気に解消されます。1本買うだけで世界経済の成長を丸ごと享受できます。

理由② コストが業界最低水準だから

オルカンの信託報酬は年0.05775%(税込)です。月3万円積み立てた場合の年間コストはわずか約175円。これほど低コストで世界分散投資ができるファンドは他にありません。コストは長期で積み重なるため、低コストであることは非常に重要です。

理由③ 純資産が12兆円超・業界No.1の信頼性

2026年現在、オルカンの純資産総額は12兆円超と投資信託業界でNo.1規模です。これだけ多くの投資家が選んでいるファンドは、繰上償還(途中でファンドが終了するリスク)の可能性が極めて低く、長期保有に適しています。

「S&P500とどっちがいい?」という疑問を持つ方も多いですが、初心者の段階ではオルカンを選んでおけば間違いありません。米国だけでなく世界全体に投資するオルカンは、地政学リスクや米国集中リスクを自然に分散できます。

比較項目オルカンS&P500
投資対象世界47カ国・約2,900銘柄米国大型株500社
信託報酬年0.05775%年0.09372%(eMAXIS Slim)
分散度◎ 世界全体△ 米国のみ
初心者向け度◎ 最高○ 高い

どこで始める?おすすめ証券会社

新NISAの口座開設先はネット証券一択です。銀行や対面型の証券会社では手数料が高かったり、そもそもオルカンを取り扱っていないことがあります。

初心者に特におすすめの証券会社はSBI証券と楽天証券の2社です。どちらも口座開設・維持費が完全無料で、オルカンを100円から購入できます。

比較項目SBI証券楽天証券
口座数(2026年)約1,500万口座(国内最大手)約1,100万口座
最低積立額100円〜100円〜
クレカ積立対応カード三井住友カード(NL)等楽天カード
クレカ積立ポイント還元率0.5〜1.0%(カードグレードによる)0.5〜1.0%(カードグレードによる)
対応ポイントVポイント・Pontaポイント・dポイント等楽天ポイント
アプリの使いやすさ中(多機能・やや複雑)高(シンプルで初心者向け)
おすすめタイプ万人向け・楽天以外のポイント派楽天経済圏ユーザー

楽天カードや楽天市場を日常的に使っている人は楽天証券、それ以外の人はSBI証券を選べば間違いありません。迷う必要はありません。どちらも信頼性・利便性ともに業界トップクラスです。

なお、NISA口座は1人1口座しか持てません。どちらにするか決めてから開設手続きを進めてください。

口座開設から積立設定までの手順(SBI証券を例に10ステップ)

ここではSBI証券を例に、口座開設から積立設定完了までの手順を10ステップで解説します。楽天証券でも基本的な流れは同じです。

事前に用意するもの

  • マイナンバーカード(または通知カード+運転免許証)
  • メールアドレス
  • スマートフォン
  • 入金に使う銀行口座の情報

STEP 1:SBI証券の公式サイトにアクセス

SBI証券(https://www.sbisec.co.jp/)の公式サイトにアクセスし、「口座開設」ボタンをクリックします。スマートフォンからでも手続き可能です。

STEP 2:メールアドレスを登録する

メールアドレスを入力し、認証メールのURLをクリックして先に進みます。普段よく使うメールアドレスを使用してください。

STEP 3:個人情報を入力する

氏名・住所・生年月日・職業・年収などを入力します。正確な情報を入力してください。入力は画面の案内に従うだけで、迷うことはほとんどありません。

STEP 4:本人確認書類を提出する

マイナンバーカードをスマートフォンのカメラで撮影してアップロードします。表面・裏面・顔写真の撮影を求められます。アプリ(「かんたん口座開設」等)を使うとスムーズです。

STEP 5:新NISA口座を同時に申し込む

口座開設の申し込み途中に「新NISA口座を開設しますか?」という選択肢が出ます。必ず「はい」を選択してください。ここで申し込んでおくと、後から別途手続きする手間が省けます。

STEP 6:審査完了を待つ

申し込み完了後、通常1〜3営業日でSBI証券から審査完了の通知メールが届きます。ログイン情報(ユーザーネーム・初期パスワード)が送られてくるので保管しておいてください。

STEP 7:ログインして初期設定をする

SBI証券にログインし、初期パスワードの変更・二段階認証の設定を行います。セキュリティのために必ず設定してください。

STEP 8:証券口座に入金する

「入出金・振替」→「入金」をクリックし、銀行口座から積立資金を入金します。即時入金サービス(住信SBIネット銀行・三井住友銀行等が便利)を使うと数秒で入金が完了します。クレカ積立の場合、入金は不要です(引き落としはカードから行われます)。

STEP 9:オルカンを検索して積立設定をする

投資信託の検索窓に「オルカン」または「0331418A」(ファンドコード)と入力し、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を選択します。「積立注文」をクリックし、以下を設定します。

  • 積立コース:毎月(初心者には毎月が管理しやすい)
  • 積立金額:月3,000円〜(手取りの15〜20%が目安)
  • 買付日:毎月1日・10日・20日など好みの日付
  • 口座区分:新NISA(つみたて投資枠)← 必ず確認
  • 支払方法:現金 or クレジットカード積立

STEP 10:設定内容を確認して完了

確認画面で積立金額・口座区分(新NISA)・支払方法が正しく設定されているか確認してから「注文確定」をクリックします。「特定口座」になっていないことを必ず確認してください。これで設定完了です。

初回の積立は、翌月(または翌々月)の設定した日付から実行されます。設定後は特に操作は不要で、毎月自動で積立が行われます。

積立金額の決め方

「月いくら積み立てればいいのか」は多くの初心者が迷うポイントです。答えは手取り月収の15〜20%を目安にすることです。

ただし、最初から無理に高い金額を設定する必要はありません。月3,000円や月5,000円から始めて、余裕が出たら増やすという方法が長続きするコツです。

手取り月収15%の積立額20%の積立額30年後の想定資産(年率5%)
20万円3万円/月4万円/月約2,500万〜3,300万円
25万円3.7万円/月5万円/月約3,100万〜4,200万円
30万円4.5万円/月6万円/月約3,800万〜5,000万円
40万円6万円/月8万円/月約5,000万〜6,700万円

積立額はいつでも変更・停止できます。「一度設定したら変更できない」という心配は不要です。生活状況の変化に応じて柔軟に見直してください。

新NISAのつみたて投資枠の年間上限は120万円(月10万円)です。余裕があれば上限いっぱいまで積み立てることで、非課税メリットを最大化できます。ただし、生活防衛資金(生活費3〜6ヶ月分の現金)を手元に残したうえで積立額を設定することが前提です。

よくある初心者の疑問

新NISAを始めようとすると、さまざまな疑問や不安が出てきます。よく聞かれる疑問をQ&A形式でまとめました。

疑問答え
元本割れする可能性はある?短期的にはあります。ただし長期(20年以上)でオルカンを積み立てた場合、過去データでは元本割れした期間はほとんどありません。
途中で解約・売却できる?はい、いつでも売却できます。ただし、売却後の翌年に枠が復活しますが、長期保有が複利効果を最大化します。
会社員でも確定申告が必要?新NISA口座内の利益は非課税のため、確定申告は基本的に不要です。
NISA口座は1つしか持てない?はい。日本で1人1口座のみです。2社以上でNISA口座を申し込むと、後から申請した方が無効になります。
毎日積立と毎月積立どちらがいい?長期的な差はほとんどありません。管理のしやすさから、初心者には毎月積立をおすすめします。
いつ始めるのがベスト?今すぐです。長期投資は1日でも早く始めた方が複利効果が大きくなります。「タイミングを見計らう」より「早く始める」が正解です。

Yuzurihaが伝えたいこと(2020年から始めた感想)

私Yuzurihaが新NISA(当時はつみたてNISA)でオルカンの積立を始めたのは2020年のことです。当時はコロナショックの直後で、世界中の株価が急落していました。正直、「始めるタイミングが最悪かもしれない」と感じた記憶があります。

しかし、積立を止めることなく続けた結果、2021年以降の株価回復でその下落局面で積み立てた分が大きなリターンをもたらしました。2022年には世界株安で一時的に含み損が▲200万円を超えた時期もありましたが、それでも積立を止めませんでした。結果として、2026年現在の総資産は約6,000万円になっています。

長期投資で一番大切なことは「続けること」だと6年間の経験で確信しています。完璧なタイミングを探し続けて始めない人が一番損をします。100円でも1,000円でも、今日始めることが最善の選択です。

もう一つ伝えたいのは、新NISAは「難しい金融商品」ではなく「税制上の優遇を受けられる口座」だということです。オルカンを毎月自動で積み立てるように設定してしまえば、あとは何もしなくていい。私自身、毎日チャートを見ることもなく、年に1〜2回残高を確認する程度で今の資産を築きました。

FAQ(よくある質問)

Q. 新NISAは何歳から始められますか?

A. 18歳以上であれば誰でも始められます(2023年以降)。18歳未満の子ども向けには「ジュニアNISA」がありましたが、2023年末で終了しています。20代・30代の若いうちから始めるほど、複利効果が大きくなります。

Q. 新NISAと企業型DC(確定拠出年金)は併用できますか?

A. はい、併用できます。企業型DCは老後資産形成に特化した制度で、新NISAとは別枠です。両方を活用することで非課税の資産形成をより大きく進められます。ただし、企業型DCは原則として60歳まで引き出せない点が新NISAとの違いです。

Q. 新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違いは何ですか?

A. つみたて投資枠は月10万円(年120万円)まで積立専用、投資できるファンドが長期投資適格のものに限られます。成長投資枠は年240万円まで、一括購入も可能で対象ファンドの幅が広いです。初心者はつみたて投資枠でオルカンを積み立てることから始めるのが最もシンプルです。

Q. 旧NISAの資産はどうなりますか?

A. 旧NISA(一般NISA・つみたてNISA)で保有している資産は、非課税期間が終了するまでそのまま保有できます。新NISAに自動的に移管はされませんが、旧NISA分と新NISA分を別々に管理することになります。旧NISAの資産を売却して新NISAで買い直す必要はありません。

Q. 新NISAで損失が出た場合、他の口座の利益と損益通算できますか?

A. できません。新NISA口座内の損失は、特定口座や一般口座の利益との損益通算ができません。これは非課税口座の仕組み上の制約です。ただし、長期積立のオルカンでは時間をかけることで損失リスク自体が低減されます。

まとめ

新NISA初心者向け完全ガイドを最後までお読みいただきありがとうございます。この記事の要点をまとめます。

ポイント結論
新NISAとは投資利益が永久に非課税になる国の制度。生涯上限1,800万円
何を買う?eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)一択。世界分散・低コスト
どこで始める?楽天ユーザーは楽天証券、それ以外はSBI証券。どちらも口座無料
積立額の目安手取り月収の15〜20%。最初は月3,000円からでもOK
始めるタイミング今すぐ。タイミングを見計らうより早く始める方が正解
始め方の手順口座開設(1〜3営業日)→入金→オルカンを積立設定、の3ステップ

まずは証券口座を開くことが第一歩です。口座開設は無料で、最短1〜3営業日で完了します。積立設定もスマホで5分あれば終わります。

「完璧な準備」を待っていると、何年経っても始められません。今日この記事を読んだタイミングが、あなたの資産形成の出発点です。まずは100円からでも、新NISAでオルカンの積立を始めてみてください。

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※ 本記事の情報は執筆時点(2026年6月)のものです。税制・制度内容・各社サービスは変更される場合があります。最新情報は金融庁・各証券会社の公式サイトでご確認ください。投資はご自身の判断と責任のもとで行ってください。

ABOUT ME
Yuzuriha
2020年よりeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)一本での積立を継続。現在の総資産は約6,000万円(2026年時点)。2022年の世界株安で一時▲200万円の含み損を経験しながらも積立を止めず、2024年に大きく回復。「シンプルなインデックス投資で確実に資産形成できることを証明する」をテーマに発信中。本ブログの全記事は6年間の投資実績をもとに執筆しています。投資の知識だけでなく、実際に経験した暴落・回復の心理面も正直に伝えることを大切にしています。