「オルカンにはどの日本企業が入っているの?」「最近追加・除外された銘柄は?」

オルカン(eMAXIS Slim全世界株式)が連動するMSCI ACWI指数では、年4回の定期見直しで銘柄の追加・除外が行われています。

この記事では、MSCI ACWIの選定基準直近の追加・除外銘柄の全リスト、そしてオルカンに含まれる日本株の全銘柄一覧まで網羅的に解説します。

MSCI ACWIの銘柄選定基準とは?

オルカンが連動するMSCI ACWI(All Country World Index)は、世界47カ国の大型・中型株で構成され、世界の株式時価総額の約85%をカバーしています。

銘柄の選定は、MSCIが以下の基準で機械的に判断しています。

選定基準内容
時価総額各国市場の上位約85%に入る時価総額が必要
浮動株比率市場で自由に売買できる株式の割合が一定以上
流動性十分な売買代金があり、売り買いがスムーズにできること

見直しは毎年2月・5月・8月・11月の年4回実施され、通常2〜3週間前に発表されます。

採用・除外される主な理由3パターン

①時価総額の低下(除外)/ 上昇(採用)

最も多い理由です。業績悪化や株価下落で時価総額が基準を下回ると除外候補に、逆に成長して基準を超えると採用候補になります。

②浮動株比率の変化

親会社による株式の買い増しやMBO(経営陣による買収)により市場で流通する株式が減少すると除外対象になります。

③市場・国の格付け変更

MSCIは各国の市場を「先進国」「新興国」「フロンティア」に分類しています。国全体の格付けが変更されると、その国の銘柄が一括で入替対象になることがあります。

直近の採用・除外銘柄一覧(2024年〜2026年)

以下は、2024年2月から2026年5月までにMSCI ACWIで入替があった日本株の一覧です。が除外、が追加です。

2026年5月(除外14 / 追加3)

区分銘柄名業種
追加古河電気工業非鉄金属
追加三井金属鉱業非鉄金属
追加レゾナック・ホールディングス化学
除外日本航空(JAL)空運
除外エムスリーサービス
除外シスメックス電気機器
除外島津製作所精密機器
除外豊田自動織機輸送用機器
除外積水化学工業化学
除外東急陸運
除外ソニーフィナンシャルグループ保険
除外ZOZO小売
除外ツルハホールディングス小売
除外マツキヨココカラ&カンパニー小売
除外MonotaRO小売
除外日本オラクル情報・通信
除外TIS情報・通信

2025年11月(除外3 / 追加4)

区分銘柄名業種
追加キオクシアホールディングス電気機器
追加JX金属非鉄金属
追加荏原製作所機械
追加西武ホールディングス陸運
除外明治ホールディングス食料品
除外日清食品ホールディングス食料品
除外ヤクルト本社食料品

2025年8月(除外5 / 追加2)

区分銘柄名業種
追加川崎重工業輸送用機器
追加良品計画小売
除外電通グループサービス
除外ホシザキ機械
除外オムロン電気機器
除外小野薬品工業医薬品
除外リコー電気機器

2025年5月(除外2 / 追加2)

区分銘柄名業種
追加IHI機械
追加サンリオ卸売
除外セイコーエプソン電気機器
除外安川電機電気機器

2025年2月(除外9 / 追加1)

区分銘柄名業種
追加東京メトロ陸運
除外ブラザー工業電気機器
除外日立建機機械
除外KOKUSAI ELECTRIC電気機器
除外しずおかフィナンシャルグループ銀行
除外東京電力ホールディングス電気・ガス
除外イビデン電気機器
除外浜松ホトニクス電気機器
除外ローム電気機器
除外小糸製作所電気機器

2024年11月(除外8 / 追加1)

区分銘柄名業種
追加フジクラ非鉄金属
除外マツダ輸送用機器
除外野村不動産ホールディングス不動産

2024年5月(除外15 / 追加1)

区分銘柄名業種
追加アシックスその他製品
除外シャープ電気機器
除外スクウェア・エニックス情報・通信
除外清水建設建設
除外ヤマハその他製品

除外された銘柄はその後どうなった?

「除外=株価が下がる」と思われがちですが、必ずしもそうではありません

パターン説明
除外後に回復川崎重工業2024年に除外後、防衛関連需要で株価上昇。2025年8月に再採用
除外後に低迷シャープ2024年5月に除外後も業績不振が続き、回復せず
再採用KOKUSAI ELECTRIC2024年8月に採用→2025年2月に除外という短期入替も

オルカン投資家が知っておくべきポイント

採用・除外=オルカンの「自動メンテナンス機能」

オルカンでは、MSCIが自動的に成長力の弱い銘柄を除外し、勢いのある銘柄を採用してくれます。これが「ほったらかし投資」に向いている大きな理由です。

入替ニュースに振り回されない

「自分の好きな企業が除外された!」と心配になるかもしれませんが、オルカンの運用には一切影響ありません。ファンドが自動的に対応します。

オルカンに含まれる日本株銘柄一覧

以下は2026年6月時点でMSCI ACWIに採用されている日本株の一覧です(約200銘柄)。

素材・化学・医薬品(19銘柄)

業種銘柄名
鉱業INPEX
繊維東レ
化学旭化成、信越化学工業、三菱ケミカルG、花王、日本ペイントHD、富士フイルムHD、資生堂、日東電工、ユニ・チャーム、日本酵素HD、積水化学工業
医薬品武田薬品、アステラス製薬、塩野義製薬、中外製薬、エーザイ、第一三共、大塚HD、協和キリン
石油出光興産、ENEOS HD
ゴムブリヂストン
ガラスAGC

電気機器・精密機器(27銘柄)

業種銘柄名
電気機器日立製作所、ソニーG、東京エレクトロン、キーエンス、村田製作所、三菱電機、パナソニックHD、富士通、NEC、TDK、ファナック、京セラ、キャノン、ルネサス、アドバンテスト、レーザーテック、ニデック、富士電機、ミネベアミツミ、横河電機、SCREEN HD、キオクシアHD
精密機器テルモ、オリンパス、HOYA、島津製作所

機械・輸送用機器(22銘柄)

業種銘柄名
機械小松製作所、ダイキン工業、SMC、三菱重工業、クボタ、ディスコ、ダイフク、マキタ、IHI、荏原製作所
輸送用機器トヨタ自動車、本田技研、デンソー、スズキ、SUBARU、日産自動車、いすゞ、ヤマハ発動機、アイシン、シマノ、川崎重工業、豊田自動織機

金融(20銘柄)

業種銘柄名
銀行三菱UFJFG、三井住友FG、みずほFG、りそなHD、三井住友トラストG、ゆうちょ銀行、千葉銀行、横浜ファイナンシャルG
保険東京海上HD、MS&AD、第一生命HD、SOMPOホールディングス、T&D HD、かんぽ生命
証券野村HD、大和証券G、SBI HD
その他金融オリックス、三菱HCキャピタル、日本取引所G

情報・通信・サービス(24銘柄)

業種銘柄名
通信日本電信電話(NTT)、KDDI、ソフトバンク、ソフトバンクG
IT・ソフトNTTデータG、野村総合研究所、オービック、トレンドマイクロ、SCSK、大塚商会、光通信、日本オラクル、TIS、LINEヤフー
ゲーム任天堂、カプコン、コナミG、ネクソン、バンダイナムコHD
サービスリクルートHD、エムスリー、オリエンタルランド、楽天G、日本郵政、セコム
エンタメ東宝

商社・小売・食品(24銘柄)

業種銘柄名
総合商社三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、豊田通商
卸売神戸物産、サンリオ
小売ファーストリテイリング、セブン&アイHD、イオン、ニトリHD、パン・パシフィックHD、ゼンショーHD、良品計画、ZOZO、MonotaRO、マツキヨココカラ
食料品日本たばこ産業、味の素、キッコーマン、アサヒHD、キリンHD、サントリー食品

建設・不動産・インフラ(24銘柄)

業種銘柄名
建設大成建設、大林組、鹿島建設、大和ハウス工業、積水ハウス
不動産三井不動産、三菱地所、住友不動産、大東建託、ヒューリック
鉄鋼・非鉄日本製鉄、JFEHD、住友金属鉱山、住友電気工業、フジクラ、JX金属
陸運JR東日本、JR東海、JR西日本、東京メトロ、阪急阪神HD、SGホールディングス、東急、西武HD
海運日本郵船、商船三井、川崎汽船
空運日本航空、ANAホールディングス
電気ガス中部電力、関西電力、東京瓦斯、大阪瓦斯
その他TOPPANホールディングス、大日本印刷、アシックス
J-REIT日本ビルファンド投資法人

※2026年6月時点。MSCI ACWIの定期見直しにより変動します。

※本記事の情報は2026年6月時点の公開データに基づいています。構成比率・銘柄はMSCIの定期見直し(年4回)により変動します。投資判断は自己責任でお願いいたします。

ABOUT ME
Yuzuriha
2020年よりeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)一本での積立を継続。現在の総資産は約6,000万円(2026年時点)。2022年の世界株安で一時▲200万円の含み損を経験しながらも積立を止めず、2024年に大きく回復。「シンプルなインデックス投資で確実に資産形成できることを証明する」をテーマに発信中。本ブログの全記事は6年間の投資実績をもとに執筆しています。投資の知識だけでなく、実際に経験した暴落・回復の心理面も正直に伝えることを大切にしています。