オルカンを売るべきか悩んでいるあなたへ

株価暴落のニュースやSNSの情報をみると「このまま持っていて大丈夫?」「一度売った方がいいのでは?」と不安になることありませんか?暴落時に焦って売ることは資産形成において一番のリスクになることが多いです。

この記事では、
・なぜ暴落時に売らなくてよいのか
・過去のデータから見たオルカンの実績
・不安になったときにどう考えるべきか
を整理し、オルカンを安心して長期保有するモチベーションを保つことを目的としています。

自分の資産を預けるファンドの中身や歴史、どのように運用されているのかを理解すれば、オルカンを保有する選択に自信がつくはずです。一緒に勉強していきましょう!

 

オルカンとは
三菱UFJ国際投信が運用を手掛けるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)という投資信託の愛称。全世界の株式が投資対象です。

 

【結論】オルカンは暴落時に売らないが正解!

暴落が来ると、「これ以上下がる前に売っておこう」と考えます。気持ちはとても自然です。しかし、オルカンにおいては暴落時に売ることがもっともリターンを削る原因になります。

  • 暴落時に売ると「回復」の大きな上昇を取り逃がす
  • 20年以上にわたり平均7%以上の成長実績がある

オルカン自体は2018年に運用が開始された比較的新しいファンドですが、使われている指数は20年以上にわたり着実に成長してきた歴史があります。

暴落時に売ると「回復」を取り逃がす

オルカンのような世界株式市場は、下落後に短期間で大きく反発することが珍しくありません。特に重要なのは、上昇の初動はごく限られた期間に集中する傾向がある点です。数日から数週間のうちに急激に値を戻すケースも多く、このタイミングに市場にいないだけで、長期リターンに大きな差が生まれてしまいます。

暴落時は誰でも不安になり、「これ以上下がる前に売った方がいいのでは」と考えがちです。しかし実際には、多くの人が下げきった後に売り、その後の回復を確認してから買い戻すという行動を取りやすくなります。これは結果的に、安く売って高く買うことになり、資産形成にとっては非常に不利です。

さらに、株式市場の回復は事前に予測することが難しく、「もう少し様子を見よう」と思っている間に大きく上昇してしまうことも少なくありません。一度上昇に乗り遅れると、再び投資に戻るタイミングを見失い、そのまま機会損失が積み重なっていきます。

オルカンは世界全体の成長に投資する仕組みであり、これまでの歴史の中でも暴落を繰り返しながら回復してきました。その回復局面にしっかり参加し続けることが、長期的なリターンを得るためには不可欠です。だからこそ、暴落時に市場から離れてしまうことは、単なる一時的な損失回避ではなく、暴落時のダメージだけを受けて、株価上昇の恩恵を取り逃がすことにつながってしまうのです

投資先の世界分散は『最強の防御』

投資でいちばん怖いのは、価格が下がったまま長期にわたり元に戻らないことす。個別株であれば一生、元の株価に戻らないことや上場廃止になる可能性があります。国別にみても、米国が世界経済の中心ですが、数十年後は別の国に代わるかもしれません。

他にも自然災害や戦争など、予想できない事態で株価は大きく下がります。予測できない未来に向けて、投資先を世界中に分散しておくことで資産を守ることができます。

 

オルカンの平均利回りは約7.4%!10年で2倍!

オルカンの成績はMSCI ACWIという全世界株式を対象とした指数に連動しています。
世界経済の成長とともに大きくなり、20年以上の長期機関において年間リターン7%を超える実績をだしています。これは10年間で資産が約2倍となるリターンです。

オルカンは日本円で購入するオルカンの成績は為替の影響も加わります。

基準価格

  • 2018年10月末:10,000円
  • 2026年3月末:32,338円

この期間は円安が進行したこともあり平均リターンは17%。オルカンに投資していれば7年5ヶ月で資産を約3.2倍に増えました。

オルカンの投資対象は株式です。株式は債権や金と比べて価格の上下(リスク)が相対的に大きい傾向があります。長期の平均でみるとプラスであるオルカンも、単年で見れば当然マイナスの年も存在します。資産を増やすためにはマイナスの時も売らず、積み立てを継続することが成功率の高い方法です。

指数の平均リターン

西暦MSCI ACWIeMAXIS Slim
全世界株式(オルカン)
USD/JPY
2005年

2006年+16.7%+11.4%
2007年+14.3%+3.4%
2008年-0.3%-6.7%
2009年-43.8%-18.3%
2010年+37.6%+2.4%
2011年+17.8%-12.5%
2012年-5.6%-5.5%
2013年+12.1%+12.9%
2014年+10.4%+21.4%
2015年+4.7%+13.7%
2016年-8.6%+0.4%
2017年+15.5%-2.3%
2018年+25.1%-4.1%
2019年-9.3%-10.7%-2.6%
2020年+13.7%+29.6%-0.9%
2021年+15.1%+10.7%-5.2%
2022年+11.6%+33.4%+11.6%
2023年-9.6%-7.7%+13.7%
2024年+12.7%+31.7%+7.7%
2025年+18.9%+32.4%+11.6%
平均
+7.4%+17.0%+2.6%

※年初の値

参考
・MSCI オール・カントリー・ワールド指数 (ACWI)

2~3年以内にお金が必要なら売却も検討

数年先に必要なお金の場合、売却する判断も必要です。長期で見ればプラスになる可能性が高くても、いつ価格が回復するかは誰にもコントロールできないからです。

「そのうち戻るはず」と持ち続けて、お金が必要なタイミングで下がった価格で売ることにならないよう、近いうちに使うお金は計画的に売却します。時間に余裕があれば1度にすべて売らず分割し、タイミングを分散することが大切です。

長期投資は「しばらく使う予定のないお金」で運用しましょう

AIの発展により市場平均に勝つことが困難になる

AIの成長は目覚ましく、世界中の情報を瞬時に処理できるようになりました。決算情報やニュースなど、公開された情報は瞬時に分析され、即時に株価に反映される世界に変化しています。株価は常に最新情報を織り込まれ、個人が知ってから投資判断しても勝つことは難しくなります。

AIにより株価が瞬時に最適化される世界では、指数のルールに従って売買を行うインデックスファンドの優位性が高まると予想されます。

 

オルカンが長期投資に適する3つの理由

安心して長期投資できる商品に必要な要素は何でしょうか。

・成長性が高い
・投資先の分散
・手数料が低い

 

オルカンは全世界の株式に投資できる投資信託

 

オルカンの特徴

・MSCI ACWI連動型インデックスファンド

・投資可能な全世界株式の約85%カバー

・運用コストは業界最低水準

年代や収入を問わず、どんな方が購入しても最適解に近い優等生。それがオルカンです。素人が悩みながら個別株を売買するよりも、何も考えずにオルカンを積立した方が好成績になる確率は高いと言われています。

【オルカン概要】

地域eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
商品分類インデックス型(指数連動型)
連動指数MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス
設定日2018年10月31日
運用会社三菱UFJアセットマネジメント株式会社
分配金0円
決算日 4月25日(年1回)
信託報酬年0.05765%(2023月9日8以降)
償還日無期限

よく似た名称の別ファンドに注意!

「eMAXISシリーズ」と「eMAXIS Slimシリーズ」は異なるファンドです。手数料が安いのは販売チャネルがインターネット限定となっている「eMAXIS Slimシリーズ」です。eMAXIS Slimと比べるとeMAXISシリーズは手数料が10倍以上高いので注意してください。

関連記事|【徹底比較】全世界株式に投資する金融商品はどれが正解?初心者にオルカンが選ばれる理由

オルカンの手数料は業界最安水準

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬は、業界最低水準を目指し、実質的なコストが下がり続けることを期待できるのが大きな特徴です。競合他社がより低い信託報酬を設定した場合、それに追随してコストを引き下げる方針を掲げています。

このため、「オルカン」は長期的な資産形成において、コスト負けしにくい投資信託として評価されています。

信託報酬0.05775%
※2023年9月以降

【関連記事】MAXIS Slim オールカントリー(オルカン)の手数料を徹底解説!隠れコストや実質コストまでわかる

 

オルカンのメリット3選

① オルカン1本で全世界の株式へ分散投資
オルカンを選ぶ大きな理由は1つの投資信託で全世界の株式に分散投資できることです。個別銘柄で分散投資を行うにはお金も手間もかかりますが、投資信託であれば少額から簡単に購入可能です。分散とは銘柄数を増やすだけでなくセクター、地域の分散が重要ですが、日々変動する株価を考慮しリバランスし続けるには手間と時間がかかります。オルカンは指数に合わせてリバランスされ、このファンド1本で全世界へ十分な分散投資が可能です。

② 運用コストは常に業界最低水準
オルカンがどんなに優れていても、あとから似たようなファンドはでてきます。インデックスファンドは同じ指数に連動していれば成績にはほとんど同じになります。後発ファンドは購入者を増やすために手数料を下げてきますが、手数料の安いファンドに乗り換え続けることは手間もかかりますし、NISA枠の消耗や売買の度に税金の支払いが発生するので効率が良くありません。オルカンは常に業界最低水準のコストを追求することを宣言しており、コスト見直しが行われます。

③ 純資産総額が右肩上がりであり流動性が高い
投資信託は純資産額が大きければ大きいほど、投資信託を運用するための経費率(運用資産に対する経費の割合)を低く抑えることができます。オルカンの純資産額は順調に拡大しており『運用コスト業界最低水準』の方針を実現する上で理想的です。数ある全世界株ファンドのなかでも知名度が高く、手数料の安いオルカンは今後も選ばれ続ける可能性が高く、後続の投資信託と差をつけ続けることが想定されます。

オルカンのデメリット3選

① 投資対象の6割は米国株
全世界の株式市場において米国株の占める割買いが大きく、オルカンの約6割は米国株で構成されています。コロナショック時もS&P500と似た動きをしており地域分散によるリスク低減効果が小さい可能性がります。

② パフォーマンスの低い国が含まれる
何年も成長が停滞している国がパフォーマンスを下げる可能性があります。2010年以降、GAFAMを代表とする米国株の成長率は他国を圧倒しており、S&P500と比較すると全世界インデックスのパフォーマンスは見劣りする状況です。

③ 新興国リスクがある
新興国は先進国と比べて株式市場が未熟であり株主保護が十分に期待できない可能性があります。他にも先進国への投資と比べてカントリーリスク等が高い傾向です。カントリーリスクとは政治・経済・社会情勢の変動が大きくなる場合があり、政治不安、経済不況、社会不安が証券市場や為替市場に大きな影響を与えることがあります

 

 

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