「オルカンの中身って結局アメリカ株ばっかりなの?」「具体的にどの企業が入ってるの?」 オルカン(eMAXIS Slim全世界株式)の約63%はアメリカ株で構成されています。つまり、オルカンに投資するということは、資産の6割以上を米国企業に投資しているということです。 この記事では、オルカンに含まれる米国株の組入上位20銘柄と、その特徴を解説します。あわせて、2022年から2026年までの上位銘柄の顔ぶれがどう変化してきたかも、月次レポートのデータをもとに振り返ります。

オルカンの組入上位20銘柄

以下はオルカンの組入比率が高い上位20銘柄です。大半が米国株で占められています。
順位銘柄名比率セクター
1アップル米国4.8%情報技術
2エヌビディア米国4.4%情報技術(半導体)
3マイクロソフト米国3.1%情報技術
4アマゾン米国2.2%一般消費財
5アルファベット(クラスA)米国1.9%通信
6ブロードコム米国1.7%情報技術(半導体)
7TSMC台湾1.6%情報技術(半導体)
8アルファベット(クラスC)米国1.5%通信
9メタ・プラットフォームズ米国1.2%通信
10マイクロン・テクノロジー米国1.0%情報技術(半導体)
11イーライリリー米国0.84%ヘルスケア
12JPモルガン・チェース米国0.79%金融
13バークシャー・ハサウェイ米国0.74%金融
14エクソンモービル米国0.72%エネルギー
15ユナイテッドヘルス米国0.65%ヘルスケア
16ビザ米国0.61%金融
17ノボ・ノルディスクデンマーク0.56%ヘルスケア
18P&G米国0.54%生活必需品
19マスターカード米国0.52%金融
20ASMLオランダ0.51%情報技術(半導体)

※1〜10位は三菱UFJアセットマネジメント公式の月次レポート(2026年7月31日時点)に基づく確定値です。11〜20位は個別開示がある直近データ(2025年4月時点)を参考情報として掲載しており、実際の最新順位とは異なる場合があります。オレンジ背景は米国以外の銘柄。比率はMSCI ACWIベース。

TOP20のうち17銘柄が米国株で、米国以外はTSMC(台湾)、ノボ・ノルディスク(デンマーク)、ASML(オランダ)の3銘柄のみです(1〜10位は2026年7月時点、11〜20位は2025年4月時点データ)。なお、長らくTOP10の常連だったテスラは2026年7月時点でTOP10から外れ、代わりに半導体メーカーのマイクロン・テクノロジーが初登場しました。詳しい経緯は後述の「組入上位銘柄の推移」で解説します。

組入上位銘柄の推移(2022年11月→2026年7月)

オルカンの組入上位銘柄は固定されているわけではなく、各企業の株価・時価総額の変動に応じて毎月変化しています。三菱UFJアセットマネジメントの月次レポートから5時点(2022年11月・2023年11月・2024年11月・2025年11月・2026年7月)を抜き出し、上位銘柄の比率がどう推移してきたかをまとめました。

銘柄2022/112023/112024/112025/112026/7
アップル1位
(3.7%)
1位
(4.5%)
1位
(4.4%)
2位
(4.4%)
1位
(4.8%)
エヌビディア圏外4位
(1.8%)
2位
(4.1%)
1位
(4.7%)
2位
(4.4%)
マイクロソフト2位
(2.8%)
2位
(4.0%)
3位
(3.7%)
3位
(3.7%)
3位
(3.1%)
アマゾン3位
(1.4%)
3位
(2.0%)
4位
(2.4%)
4位
(2.4%)
4位
(2.2%)
アルファベット(クラスA)4位
(0.9%)
5位
(1.5%)
6位
(1.2%)
5位
(2.0%)
5位
(1.9%)
ブロードコム圏外圏外圏外6位
(1.9%)
6位
(1.7%)
TSMC圏外圏外9位
(0.9%)
10位
(1.2%)
7位
(1.6%)
アルファベット(クラスC)5位
(0.9%)
8位
(0.8%)
8位
(1.1%)
7位
(1.7%)
8位
(1.5%)
メタ圏外6位
(1.1%)
5位
(1.5%)
8位
(1.5%)
9位
(1.2%)
テスラ7位
(0.8%)
7位
(1.0%)
7位
(1.2%)
9位
(1.3%)
圏外
マイクロン・テクノロジー圏外圏外圏外圏外10位
(1.0%)

※各時点の月次レポート「組入上位10銘柄」における順位と比率。「圏外」はその月のTOP10に入っていなかったことを示し、保有していない・比率0という意味ではありません(TOP10圏外の順位・個別比率は開示されないため不明)。オレンジ背景は半導体・AI関連銘柄。

この4年8カ月の推移から、3つの大きな変化が読み取れます。

  • エヌビディアの急浮上:2022年11月時点ではTOP10圏外でしたが、2023年11月に1.8%で初登場すると、2024年11月には4.1%(3位)、2025年11月には4.7%で首位に。2026年7月は4.4%で僅差の2位となっています。
  • 「1位交代」を繰り返すアップルとエヌビディア:長年首位だったアップルは2025年11月に一時2位へ後退しましたが、2026年7月には4.8%で再び首位を奪還。2社の首位争いが続いています。
  • 半導体関連の存在感拡大とテスラの退場:ブロードコム・TSMCが2024〜2025年にかけて相次いでTOP10入りし、2026年7月にはマイクロン・テクノロジーも新規登場。一方、2022年から一貫してTOP10入りしていたテスラは2026年7月についにTOP10から外れました。

半導体・AI関連銘柄がTOP10に占める比率は4年で急拡大

エヌビディア・ブロードコム・TSMC・マイクロンの4銘柄(いずれも半導体・AI関連)について、TOP10に開示されている範囲での合計比率を時点ごとに集計すると、以下のように拡大しています。

半導体・AI関連4銘柄がTOP10で占める比率の推移

0.0%
2022/11
1.8%
2023/11
5.0%
2024/11
7.8%
2025/11
8.7%
2026/7

エヌビディア・ブロードコム・TSMC・マイクロンのうち、各時点でTOP10に開示されていた銘柄の合計値。TOP10圏外の期間は集計に含まれないため、実際の半導体・AI関連比率はこれより高い可能性があります(最小値としての推移)。

2022年11月時点では、これら4銘柄はいずれもTOP10圏外で合計0%でしたが、2026年7月には合計8.7%まで拡大しました。これはあくまで「TOP10に開示されている範囲」の最小値であり、TOP10圏外だった期間の実際の保有比率は含まれていません。それでも、わずか4年足らずで無視できない存在感を持つに至ったことは間違いありません。オルカンは個別銘柄を選ばずに世界中に分散投資する仕組みですが、時価総額加重方式である以上、AI関連企業の急成長という「時代の変化」がそのまま組入比率に反映される好例と言えます。

上位銘柄のセクター構成

TOP20をセクター別に見ると、情報技術が圧倒的であることがわかります。
セクター銘柄数代表銘柄
情報技術7社アップル、エヌビディア、マイクロソフト
通信3社アルファベット(クラスA/C)、メタ
金融4社JPモルガン、ビザ、マスターカード
ヘルスケア3社イーライリリー、ユナイテッドヘルス
一般消費財・エネルギー・他3社アマゾン、エクソンモービル、P&G

マグニフィセント7はオルカンに全部入っている

「マグニフィセント7」と呼ばれる米国巨大テック7銘柄は、すべてオルカンに含まれています
銘柄比率主な事業
アップル4.8%iPhone、Mac、サービス
エヌビディア4.4%GPU、AI半導体
マイクロソフト3.1%クラウド、OS、AI
アマゾン2.2%EC、AWS
アルファベット(クラスA+C合算)3.4%検索、YouTube、AI
メタ1.2%SNS、メタバース
テスラ1.3%EV、エネルギー
合計約20.4%オルカン全体の約5分の1

※2026年7月31日時点(アップル〜メタの6銘柄)。アルファベットはクラスA・クラスC株の合算値。テスラは2026年7月時点でTOP10圏外となり個別比率が確認できないため、直近の確認値(2025年11月時点1.3%)を参考掲載しています。実際は現在これより低い可能性があります。

7社だけでオルカン全体の約2割を占めています。世界約2,500銘柄に分散しているオルカンでも、巨大テック企業の影響力は非常に大きいことがわかります。

「S&P500とほぼ同じじゃない?」への回答

上位銘柄を見ると「S&P500とほぼ同じでは?」と感じるかもしれません。実際、上位10銘柄は共通しています。 ただし、大きな違いがあります。
  • S&P500:米国株100%。米国経済に完全依存
  • オルカン:米国63% + 他46カ国37%。米国が衰退しても自動的にリバランス
今はアメリカが強いため似て見えますが、10年後・20年後にアメリカの比率が下がれば、オルカンだけが自動的に新しい成長国にシフトします。

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※本記事の組入比率のうち1〜10位は三菱UFJアセットマネジメント公式の月次レポート(2026年7月31日時点)、11〜20位は2025年4月時点のデータに基づいています。「組入上位銘柄の推移」の各時点データも同社月次レポートに基づきます。比率は時価総額の変動により日々変化します。投資判断は自己責任でお願いいたします。

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Yuzuriha
2015年投資開始。2020年10月からオルカン主軸の長期投資へシフトし毎月10万円積立中!大きな暴落でも売らずに続けた結果、オルカンは約2,800万到達(2026年8月時点)。暴落で不安になった時に「長期投資を続けよう!」と思えるサイトを目指します。