オルカンは月いくら積み立てるべき?収入別おすすめ金額と決め方を解説

「オルカンを積み立てたいけど、月いくらにすればいいの?」と悩んでいる方は多いはずです。少なすぎると効果が薄いのでは、と不安になる気持ちもわかります。
結論から言います。まずは月3万円からスタートしてください。理由は明確で、収入の15〜20%という一般的な基準に合致しており、新NISAのつみたて投資枠(月10万円上限)の30%を使いながら複利効果を着実に積み上げられる金額だからです。月3万円を年利7%で30年間積み立てると、元本1,080万円が約3,615万円になります。
この記事では、手取り月収別の推奨積立額・シミュレーション・新NISAの活用戦略・積立額を増やすタイミングまで、すべて具体的な数字で解説します。私Yuzurihaは2020年からオルカンを積み立て続け、現在は月12.3万円(NISA+iDeCo)まで増額してきた実績があります。
積立金額を決める3ステップ
積立金額は「なんとなく」で決めると、生活が苦しくなって途中で解約するリスクがあります。以下の3ステップで、無理なく続けられる金額を算出してください。
ステップ①:手取り月収を正確に把握する
積立金額の基準は「手取り月収」です。額面(総支給額)ではなく、社会保険料・税金が引かれた後の実際に口座に振り込まれる金額を確認してください。
たとえば額面30万円でも、手取りは約24〜25万円になることが多いです。ボーナスは含めず、毎月安定して入ってくる金額だけをベースにするのが鉄則です。
ステップ②:生活防衛資金(月収×6ヶ月分)を先に確保する
投資を始める前に、生活防衛資金として手取り月収の6ヶ月分を現金で確保してください。これは投資に回さず、普通預金や高金利の定期預金に置いておくお金です。
なぜ6ヶ月分かというと、失業・病気・急な出費などの緊急事態が起きたとき、投資を解約せずに生活を維持できる期間が6ヶ月あれば、ほとんどの事態に対応できるからです。手取り月収25万円なら150万円、30万円なら180万円が目安です。
この防衛資金がまだ貯まっていない方は、まず月1〜2万円の少額積立から始めながら、残りの余剰資金を貯蓄に回しましょう。
ステップ③:余剰資金の20〜30%を積立に回す
生活費・固定費・生活防衛資金を差し引いた「余剰資金」の20〜30%を積立金額にします。全額を積み立てるのではなく、2〜3割にとどめることで、旅行・趣味・交際費など「今の生活の質」も保てます。
たとえば手取り月収30万円・生活費20万円の方なら、余剰資金は10万円。その20〜30%は月2〜3万円です。最初はこの金額からスタートして、生活が安定してきたら増額を検討します。
手取り月収別おすすめ積立額
上記の3ステップをもとに、手取り月収別の推奨積立額をまとめました。あくまで目安ですが、最初の金額設定に迷ったときはこの表を参考にしてください。
| 手取り月収 | 生活防衛資金の目安 | 推奨積立額 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 20万円 | 120万円 | 月1〜3万円 | まず生活基盤を固める。防衛資金が未達なら月1万円から |
| 25万円 | 150万円 | 月3〜5万円 | 収入の12〜20%。月3万円は無理なく続けやすい水準 |
| 30万円 | 180万円 | 月5〜7万円 | 収入の17〜23%。新NISAつみたて枠の50〜70%を活用 |
| 40万円 | 240万円 | 月8〜10万円 | 新NISAつみたて投資枠(月10万円)をほぼフル活用できる |
| 50万円以上 | 300万円 | 月10万円〜 | つみたて枠フル活用+成長投資枠(年240万円)も検討 |
「収入の10〜20%」が世界的に見ても定番の目安です。多くのファイナンシャルプランナーもこの水準を推奨しています。ただし、住宅ローンや教育費などの大きな支出がある場合は、無理に上限を目指さず、まず「続けられる金額」を優先してください。
月3万円を30年積み立てたシミュレーション(年率7%)
「月3万円は少なすぎる」と感じる方もいるかもしれません。しかし複利の力を使えば、30年後には驚くほどの資産になります。
| 積立期間 | 投資元本 | 年利5%の場合 | 年利7%の場合 |
|---|---|---|---|
| 10年 | 360万円 | 約465万円 | 約518万円 |
| 20年 | 720万円 | 約1,233万円 | 約1,569万円 |
| 30年 | 1,080万円 | 約2,495万円 | 約3,615万円 |
年利7%で30年積み立てた場合、元本1,080万円が約3,615万円になります。増加分の約2,535万円はまるごと運用益です。これが複利(利益がさらに利益を生む仕組み)の力です。
オルカンの過去の長期リターンは年率7〜10%程度で推移しています。将来を保証するものではありませんが、年利7%という数字は現実的な想定として広く使われています。
月5万円・月10万円に増やした場合はどうなるか?
| 月の積立額 | 30年後の元本 | 年利7%での最終資産 | 運用益 |
|---|---|---|---|
| 月1万円 | 360万円 | 約1,219万円 | 約859万円 |
| 月3万円 | 1,080万円 | 約3,615万円 | 約2,535万円 |
| 月5万円 | 1,800万円 | 約6,027万円 | 約4,227万円 |
| 月10万円 | 3,600万円 | 約1億2,155万円 | 約8,555万円 |
月10万円(新NISAつみたて枠フル活用)を30年続けると、1億円超の資産形成が見込めます。ただし重要なのは「いつ始めるか」ではなく「今すぐ始めるか」です。1年遅れるだけで最終資産が数十万〜数百万円変わります。
新NISAの上限を意識した積立戦略
新NISAを最大限活用するには、つみたて投資枠の上限(年120万円=月10万円)を意識することが重要です。
新NISA 2つの枠の使い方
| 枠の種類 | 年間上限 | 月換算 | 対象商品 |
|---|---|---|---|
| つみたて投資枠 | 120万円 | 月10万円 | 長期積立向けの投資信託(オルカンはここ) |
| 成長投資枠 | 240万円 | 月20万円 | 株式・ETF・投資信託(幅広い) |
| 合計非課税枠 | 360万円 | 月30万円 | 生涯上限1,800万円 |
オルカンはつみたて投資枠で購入できます。まずつみたて投資枠の月10万円を目指すのが基本戦略です。それ以上積み立てたい場合は成長投資枠でも同じファンドを購入できます。
月10万円がすぐ無理なら「ボーナス月増額」で補う
月10万円の積立は家計によってはハードルが高いです。その場合はボーナス月に増額設定する方法が有効です。
| 設定パターン | 毎月 | ボーナス月(6月・12月) | 年間合計 |
|---|---|---|---|
| Aプラン(つみたて枠50%活用) | 3万円×12ヶ月 | 追加なし | 36万円 |
| Bプラン(つみたて枠75%活用) | 5万円×12ヶ月 | 追加なし | 60万円 |
| Cプラン(つみたて枠フル活用) | 5万円×12ヶ月 | 追加30万円×2回 | 120万円 |
SBI証券・楽天証券・マネックス証券では、ボーナス月だけ積立額を増やす「ボーナス設定」が可能です。月の負担を抑えながら年間非課税枠を有効活用できます。
最初は少額でも「複利のスタート」が重要
「もう少し余裕ができてから始めよう」と考えている方に、はっきり伝えます。今すぐ月1万円を始めることは、1年後に月2万円を始めるよりも確実に有利です。
なぜなら複利は「元本×時間」で効いてくるからです。早く始めるほど、利益が利益を生む期間が長くなります。
| 開始タイミング | 月積立額 | 積立期間 | 30年後の資産(年利7%) |
|---|---|---|---|
| 今すぐ開始 | 月2万円 | 30年 | 約2,414万円 |
| 1年後に開始 | 月2万円 | 29年 | 約2,239万円 |
| 3年後に開始 | 月2万円 | 27年 | 約1,920万円 |
1年の差で約175万円、3年の差で約494万円の差がつきます。「準備が整ったら」と待っているうちに、取り返せない時間のロスが積み上がっていきます。
たとえ月5,000円でも、今日始めることに大きな意味があります。金額は後からいつでも増やせますが、失った時間は戻りません。
積立金額を増やすべきタイミング
最初に設定した積立額は、ずっと固定する必要はありません。以下のタイミングで見直し・増額を検討しましょう。
①昇給・昇格のとき
収入が増えたとき、生活費は据え置いて増えた分の半分以上を積立に回すのが基本です。たとえば月収が3万円上がったなら、月2万円を積立に追加する。生活水準をすぐに上げると「収入が増えても貯まらない」状態になります。
②ボーナスが入ったとき
ボーナスの一部をスポット購入(一括購入)に充てる方法もあります。ただし定期的な積立と組み合わせることが前提です。スポット購入だけでは購入タイミングのリスクが高まります。
③大きな支出が終わったとき
住宅ローンの繰り上げ返済完了、子どもの学費が終わった、保険の払い込みが満了したなど、固定支出が減ったタイミングは積立増額の絶好のチャンスです。支出が消えた分をそのまま積立に回しましょう。
④生活費の最適化ができたとき
格安SIM乗り換え・保険の見直し・サブスクの整理などで月の固定費を削減できた場合、削減分を積立に回すのが効果的です。月5,000円の節約でも年間6万円、30年で複利込みなら大きな差になります。
Yuzurihaの実際の積立額の変遷
私Yuzurihaは2020年にオルカンの積立を始めました。当時は月3万円からのスタートでした。
正直、最初は「月3万円で意味があるのか」と半信半疑でした。でも続けるうちに複利の力を実感し、昇給のたびに少しずつ積立額を増やしてきました。
| 時期 | 月積立額 | 変更のきっかけ |
|---|---|---|
| 2020年(開始時) | 月3万円 | まず始めることを優先。余裕がある金額でスタート |
| 2021年 | 月5万円 | 昇給。増えた分の多くを積立に回した |
| 2022年 | 月7万円 | 固定費の見直し(保険・通信費)で月2万円の余裕が生まれた |
| 2023年(新NISA準備期) | 月10万円 | 新NISA開始を見据えてつみたて枠フル活用に調整 |
| 2024年〜現在 | 月12.3万円 | NISA(月10万円)+iDeCo(月2.3万円)の合算 |
2022年には世界株安で一時含み損が出た時期もありました。しかし積立を止めずに続けた結果、2024年以降は大きく回復し、現在の総資産は約6,000万円になっています。
振り返って思うのは、「最初の金額より、始めたことの方がはるかに大事だった」ということです。月3万円からでも、続けることで確実に資産は積み上がっていきます。
よくある質問(FAQ)
Q. 月1万円でも効果はありますか?
A. あります。月1万円を年利7%で30年積み立てると、元本360万円が約1,219万円になります。金額が少なくても、始めた時点から複利が働き始めます。生活が苦しい場合は月5,000円でも問題ありません。まず始めることが最優先です。
Q. 積立額は毎月変えてもいいですか?
A. 基本的には一定額を継続する「定額積立」が推奨されます。毎月変えるとドルコスト平均法の効果が安定せず、管理も複雑になります。ただし家計の大きな変化(収入増・大きな支出)のタイミングで見直すのは全く問題ありません。
Q. ボーナスで一括購入するのと毎月積立、どちらがいい?
A. 毎月の定額積立を優先してください。一括購入は購入タイミングが偏るためリスクが高くなります。ボーナスが余った場合、まずは生活防衛資金の補充や、積立の増額設定に使うのが効果的です。スポット購入する場合も、毎月積立は継続することが前提です。
Q. 新NISAのつみたて投資枠を超える金額は特定口座で積み立てるべきですか?
A. 経済的に余裕があるなら、新NISAの成長投資枠(年240万円)も活用するのが先です。成長投資枠でもオルカンを購入できます。非課税枠(生涯1,800万円)を最大限使い切ってから特定口座を検討する順序が合理的です。
Q. 積立をやめたくなったときはどうすればいいですか?
A. 解約より「減額」を選んでください。月3万円が苦しくなったら月1万円に下げる、それも難しければ月100円の最小額にして「積立を止めない」ことを優先します。一度解約すると再開する心理的ハードルが高くなります。金額より継続の方が重要です。
まとめ:積立金額は「始められる金額」が正解
積立金額に「完璧な答え」はありません。ただ、迷ったときに使える判断軸をまとめます。
| チェック項目 | 判断基準 |
|---|---|
| 生活防衛資金 | 手取り月収×6ヶ月分が確保できているか |
| 積立額の目安 | 手取り月収の10〜20%が一般的な基準 |
| 最初の金額 | 無理せず続けられる金額(月3万円が多くの人の出発点) |
| 新NISAの活用 | つみたて投資枠(月10万円)のフル活用を長期目標に |
| 増額のタイミング | 昇給・ボーナス・固定費削減のタイミングで見直す |
最も大切なのは「今すぐ始めること」です。月3万円を30年続けると約3,615万円(年利7%想定)になります。しかしそれより大事なのは、来月・来年ではなく今日から複利のカウントを始めることです。
まずは証券口座を開いて、月3万円の積立設定をしてみてください。余裕が出てきたら増やせばいい。それだけのシンプルな話です。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任において行ってください。















