MSCIは2026年8月12日、日本株を含む定期見直しを発表しました。追加はコクサイエレクトリック(6525)の1銘柄、削除はJFEホールディングスと西武ホールディングス(9024)の2銘柄です。オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))は数千銘柄に分散投資しているため、今回の入替が基準価額全体に与える影響は限定的とみられます。

  • 追加:コクサイエレクトリック(6525)――2年で2度目の採用
  • 削除:JFEホールディングス、西武ホールディングス(9024)
  • 反映日:2026年8月31日引け時点。本記事執筆時点(2026年8月17日)ではまだ反映されていません

「オルカンを持っているけど、この入替で自分の資産にどんな影響があるの?」という疑問に、Q&A形式でお答えしていきます。

【結論】2026年8月MSCI見直しで日本株は追加1・削除2、オルカンへの影響は軽微

今回の見直しで日本株に起きた変化は、追加1銘柄・削除2銘柄というシンプルなものです。MSCI ACWI Index全体では55銘柄の追加、92銘柄の削除が行われており、世界全体で見ればその中のごく一部にあたります。オルカンは日本を含む全世界の数千銘柄に時価総額加重で分散投資する仕組みです。そのため、個別銘柄1〜2社の入替が基準価額に与える影響は、比率としてわずかにとどまると考えられます。「保有し続けて大丈夫か」と不安になる必要は、基本的にはないと言えるでしょう。

何が起きた?2026年8月12日発表の内容を3分で整理

MSCIはスイス・ジュネーブを拠点とし、年4回(2・5・8・11月)Global Standard Indexesの定期見直しを実施しています。2026年8月の見直しは8月12日に発表され、MSCI Japan Indexでは以下の変更がありました。

区分 銘柄名 証券コード
追加 コクサイエレクトリック 6525
削除 JFEホールディングス
削除 西武ホールディングス 9024

出典: MSCI Global Standard Indexes(2026年8月)

追加:コクサイエレクトリック

半導体製造装置メーカーのコクサイエレクトリック(証券コード6525)が、MSCI Japan Indexに新たに採用されることになりました(発表されました)。実際の反映は2026年8月31日引け時点の予定です。同社は2024年8月にも「KOKUSAI ELECTRIC」の表記で一度採用されており、今回で2年のうちに2度目の採用となります。

削除:JFEホールディングス、西武ホールディングス

削除される2銘柄は、JFEホールディングスと西武ホールディングス(証券コード9024)です。JFEホールディングスは本サイトが追跡を始めた2023年より前から継続して採用されていた銘柄で、今回2026年8月の見直しで初めて除外されることになります。西武ホールディングスは2025年11月にも一時採用された記録があり、比較的入替の多い銘柄と言えます。

なぜ入れ替わった?MSCIが銘柄を選ぶときの基準

MSCIは個別銘柄ごとに除外理由を詳しく公表しているわけではありませんが、一般的にインデックス構成銘柄の選定では、時価総額(企業規模)・浮動株比率(市場で売買可能な株式の割合)・流動性(売買のしやすさ)といった基準が総合的に用いられているとされます。これらの基準を満たさなくなった銘柄が除外され、新たに満たすようになった銘柄が追加される、という仕組みです。今回のJFEホールディングス・西武ホールディングスの除外についても、こうした一般的な選定基準に照らして判断されたものと考えられますが、MSCIが個別に理由を明示していない以上、断定的な原因を語ることはできません。

コクサイエレクトリックが2年で2度目の採用となった背景

コクサイエレクトリックは、2024年8月にKOKUSAI ELECTRICとして一度MSCI Japan Indexに採用されたものの、2025年2月の見直しで一時除外されていました。そして今回2026年8月、「コクサイエレクトリック」の表記で再び採用されるという経緯をたどっています。2年足らずのあいだに採用・除外・再採用を繰り返しており、半導体関連銘柄らしく市場評価の変動が比較的大きい銘柄であることがうかがえます。

JFEホールディングス除外の背景――長期採用銘柄でも外れることがある

JFEホールディングスは、本サイトが追跡を開始した2023年より前から長年にわたりMSCI Japan Indexに採用され続けてきた銘柄です。それだけに、今回の除外は「長く採用されている銘柄でも、基準を下回れば入れ替えの対象になる」ということを改めて示す事例と言えるでしょう。オルカンのようなインデックスファンドは、こうした機械的なルールに基づいて銘柄を入れ替え続けることで、時代に合わせた構成を保っています。

西武ホールディングスは頻繁に入れ替わっている銘柄

西武ホールディングス(9024)は、2025年11月にも一時採用された記録があり、今回2026年8月の見直しで再び除外されることになります。短期間での採用・除外を繰り返している点で、JFEホールディングスとは対照的な入替パターンです。こうした銘柄は、時価総額や流動性が採用基準のボーダーライン付近で推移しやすいと考えられます。

今回の除外・追加を含む、オルカンに採用されている日本企業168社の全体像を業種別に確認したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。この記事は「今回なぜ入れ替わったか」を補完する位置づけで、全銘柄一覧・過去の入替履歴も掲載しています。

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【168社掲載】オルカンに含まれる日本企業一覧を業種別に掲載

全168社の業種別一覧と、2010年から今回2026年8月分までの入替履歴を確認できます。

【重要】まだ反映されていません――反映予定日は2026年8月31日

ここで改めて確認しておきたいのが、今回の見直しは2026年8月31日引け時点で反映される予定だという点です。本記事の執筆時点(2026年8月17日)では、まだオルカンのポートフォリオに反映されていません。「発表された=すでに保有比率が変わった」ではないので、この時点で慌てて何かする必要はありません。反映日以降に基準価額や組入銘柄がどう変化したかは、改めて確認していく予定です。

オルカン保有者は何かすべき?過去の類似入替との株価影響を検証

「除外された銘柄は株価が下がるのでは」「追加された銘柄は上がるのでは」と気になる方もいると思います。この点については、過去30銘柄のMSCI ACWI採用・除外事例を検証した別記事で、「追加=上昇、除外=下落とは単純に言えない」という結論が出ています。個別銘柄の値動きは、指数採用の有無以外にも業績・需給・市場全体の動向など様々な要因が絡むため、一つの要因だけで単純に説明できるものではないようです。今回のコクサイエレクトリック・JFEホールディングス・西武ホールディングスの3銘柄は、まだ反映日(8月31日)前でデータがないため、反映後に同記事側で改めて検証・追記する予定です。

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MSCI ACWI採用・除外で株価は本当に上がる/下がるのか 過去30銘柄で徹底検証

今回の3銘柄についても、8月31日の反映後にこちらの記事で検証結果を追記予定です。

こんな人は気にしなくていい/こんな人はチェックしておきたい

今回の入替をどこまで気にすべきかは、投資スタイルによって変わります。ご自身に当てはまる方を確認してみてください。

気にしなくていい人

オルカンを長期・積立でコツコツ買い進めている方は、基本的に今回の入替を気にする必要はありません。個別銘柄1〜2社の入替は、数千銘柄に分散されたオルカン全体から見ればごく小さな比率の変化にとどまるためです。

チェックしておきたい人

一方で、日本株の個別銘柄にも投資している方や、JFEホールディングス・西武ホールディングスを個別に保有している方は、8月31日の反映日以降にMSCI公式サイトや各証券会社の情報で状況を確認しておくとよいでしょう。

個別銘柄の入替よりも大切なこと――オルカンの分散効果を再確認

今回のような入替のたびに一喜一憂する必要が薄いのは、オルカンが特定の1〜2銘柄に依存しない分散投資の仕組みだからです。日本株はオルカン全体のうち一部を占めるにすぎず、さらにその中の1〜2銘柄が入れ替わったとしても、ポートフォリオ全体への影響は限定的です。個別銘柄のニュースに触れるたびに売買を検討するより、こうした入替はMSCIが定期的に行っている「メンテナンス」の一環として捉え、長期的な積立方針を維持することが基本的な考え方になると言えるでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 今回の入替でオルカンの基準価額はどれくらい下がりますか?

A. 個別銘柄1〜2社の入替が基準価額全体に与える影響は、比率として小さいと考えられます。ただし反映日(8月31日)以降の実際の値動きは、市場全体の動向など他の要因も絡むため、この入替だけを理由に断定することはできません。

Q. JFEホールディングスや西武ホールディングスの株式を個別に持っている場合はどうすればいいですか?

A. 指数からの除外は、その企業の業績が悪化したことを直接意味するものではありません。投資判断は、個別の業績や財務状況なども踏まえて検討することをおすすめします。

Q. 次の見直しはいつですか?

A. MSCIの定期見直しは年4回(2・5・8・11月)実施されています。次回は2026年11月頃に発表される見込みです。

まとめ:次回11月の定期見直しもこの記事で追いかけます

2026年8月12日発表のMSCI定期見直しでは、日本株はコクサイエレクトリックの追加1銘柄、JFEホールディングス・西武ホールディングスの除外2銘柄という変更にとどまりました。反映日は2026年8月31日引け時点で、本記事執筆時点ではまだ反映前です。オルカンは数千銘柄に分散投資する仕組みのため、今回の入替による影響は限定的と考えられます。次回2026年11月の定期見直しについても、発表があり次第この記事シリーズで追いかけていく予定です。

※本記事は2026年8月17日時点でMSCI公式資料をもとに作成しています。投資に関する判断はご自身の責任で行ってください。MSCIの指数見直しルールや反映スケジュールは今後変更される可能性があります。最新情報は必ずMSCI公式サイト等でご確認ください。

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Yuzuriha
2015年投資開始。2020年10月からオルカン主軸の長期投資へシフトし毎月10万円積立中!大きな暴落でも売らずに続けた結果、オルカンは約2,800万到達(2026年8月時点)。暴落で不安になった時に「長期投資を続けよう!」と思えるサイトを目指します。