ご注意
本記事で示す利回り・シミュレーション数値は、過去の実績やデータに基づく想定値であり、将来の運用成果を保証するものではありません。
実際の投資成果は市場環境により変動します。

「オルカンを毎月1万円積み立てたら、10年後はいくらになるの?」「少額でも意味はあるの?」
このような疑問を持っている方はとても多いです。特に新NISAが始まり、長期・積立・分散投資が注目されている今、「具体的な数字」を知りたいというニーズは非常に高まっています。

本記事では、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」を毎月積み立てた場合のシミュレーションを、わかりやすく解説します。想定利回り別の比較、過去データの傾向、リスク・注意点まで丁寧にまとめました。

私自身も、投資を始めた当初は月1万円という少額からスタートしました。少ない金額でも「続けること」で数字がどう変わっていくのか、自身の経験も踏まえてお伝えします。

これから積立投資を始めたい方、すでに始めているけれど将来像が見えにくい方は、ぜひ最後までご覧ください。

オルカンとは?【要点だけ】

オルカンはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の愛称で、世界40~50カ国の株式にこれ1本で分散投資できるインデックスファンドです。銘柄の入れ替えも自動で行われ、新NISAとの相性も良いため、投資初心者に人気があります。

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この記事でわかること

毎月1万円の積立、10年後・20年後・30年後の資産を想定利回り別にひと目でチェック

積立期間別・想定利回り別の資産イメージを示すグラフ。毎月1万円積立で、10年目は元本120万円に対し3%で140万円・5%で156万円・7%で174万円、20年目は元本240万円に対し3%で329万円・5%で413万円・7%で524万円、30年目は元本360万円に対し3%で584万円・5%で836万円・7%で1,227万円に増える様子を比較したもの

期間が長くなるほど、複利の効果で資産の伸びが加速していくのがわかります。ここからは、期間別・利回り別の詳しいシミュレーションを見ていきましょう。

毎月1万円を10年間積立した場合

想定利回りを3%、5%、7%の3水準で、10年間積み立てたときの資産をシミュレーションします。

なぜこの3水準を採用しているかというと、オルカン自身の運用実績と関係があります。オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)の基準価額は、設定日である2018年10月31日から2026年8月14日までの約7.8年間で約2.9倍(年率換算で約19%)に上昇しました。ただし、この期間はコロナ後の株高局面を含む好調期であり、この実績がそのまま将来も続く保証はありません。そのため本記事では、こうした実績よりもかなり保守的な3%・5%・7%という3水準で試算しています。

※記載している金額は税引前/1万円以下は四捨五入

想定利回り3%の場合

投資金額120万円は10年で140万円(+16.7%)になります。

月1万円積立・想定利回り3%の場合の10年間の資産推移グラフ(元本120万円が約140万円に。運用益部分をピンクの網掛けで表示)
 投資元本想定利回り3%
1年目12万円12万円
2年目24万円25万円
3年目36万円38万円
4年目48万円51万円
5年目60万円65万円
6年目72万円79万円
7年目84万円94万円
8年目96万円108万円
9年目108万円124万円
10年目120万円140万円

想定利回り5%の場合

投資金額120万円は10年で156万円(+30.0%)になります。

月1万円積立・想定利回り5%の場合の10年間の資産推移グラフ(元本120万円が約156万円に。運用益部分をピンクの網掛けで表示)
 投資元本想定利回り5%
1年目12万円12万円
2年目24万円25万円
3年目36万円39万円
4年目48万円53万円
5年目60万円68万円
6年目72万円84万円
7年目84万円100万円
8年目96万円118万円
9年目108万円136万円
10年目120万円155万円

想定利回り7%の場合

投資金額120万円は10年で174万円(+45.0%)になります。

月1万円積立・想定利回り7%の場合の10年間の資産推移グラフ(元本120万円が約174万円に。運用益部分をピンクの網掛けで表示)
 投資元本想定利回り7%
1年目12万円12万円
2年目24万円26万円
3年目36万円40万円
4年目48万円55万円
5年目60万円72万円
6年目72万円89万円
7年目84万円108万円
8年目96万円128万円
9年目108万円150万円
10年目120万円174万円

毎月1万円を10年・20年・30年積立した場合

長期になるほど複利効果で資産は大きくなります。想定利回り3%、5%、7%で、10年〜30年投資したときの資産を見積もります。

※記載している金額は税引前です

想定利回り3%の場合

  • 10年:140万円(運用益20万円) +16.7%
  • 20年:329万円(運用益89万円) +37.1%
  • 30年:584万円(運用益224万円) +62.2%
月1万円積立・想定利回り3%の場合の30年間の資産推移グラフ(元本360万円が約584万円に。運用益部分をピンクの網掛けで表示)
 投資元本想定利回り3%
10年目120万円140万円
20年目240万円329万円
30年目360万円584万円

想定利回り5%の場合

  • 10年:156万円(運用益36万円) +30.0%
  • 20年:413万円(運用益173万円) +72.1%
  • 30年:836万円(運用益476万円) +132%
月1万円積立・想定利回り5%の場合の30年間の資産推移グラフ(元本360万円が約836万円に。運用益部分をピンクの網掛けで表示)
 投資元本想定利回り5%
10年目120万円156万円
20年目240万円413万円
30年目360万円836万円

想定利回り7%の場合

  • 10年:174万円(運用益54万円) +45.0%
  • 20年:524万円(運用益284万円) +118%
  • 30年:1,227万円(運用益867万円) +241%
月1万円積立・想定利回り7%の場合の30年間の資産推移グラフ(元本360万円が約1,227万円に。運用益部分をピンクの網掛けで表示)
 投資元本想定利回り7%
10年目120万円174万円
20年目240万円524万円
30年目360万円1,227万円

月3万円・5万円ならどうなる?(簡易比較)

ここまでは月1万円のケースを見てきましたが、積立額を増やすとどのくらい変わるのでしょうか。想定利回り5%・30年間の条件で、月1万円・3万円・5万円を簡易的に比較してみます。

積立額投資元本(30年)想定資産額(概算・利回り5%)
月1万円360万円約836万円
月3万円1,080万円約2,508万円
月5万円1,800万円約4,180万円

月5万円・想定利回り7%で新NISA枠を使い切った場合の30年間の資産推移グラフ(税引前6,135万円・税引後5,255万円。運用益部分をピンクの網掛けで表示) ※あくまで概算値です。実際の運用成果を保証するものではありません。月ごとの積立金額の考え方については、下記の関連記事でも詳しく解説しています。

新NISAで積立したメリット

新NISAのつみたて投資枠を活用すれば、運用益は非課税になります。通常は利益に対し20.315%の税金がかかりますが、新NISAで投資して得た利益には税金がかかりません。

新NISAの生涯非課税保有限度額1,800万円(成長投資枠1,200万円+つみたて投資枠600万円)を、以下の条件で積み立てたときの差を比較します。

  • 月5万円×積立30年=1,800万円
  • 想定利回り7%
  • 税金20.315%
積立額の違いによる資産額比較の棒グラフ。想定利回り5%・30年間で月1万円・3万円・5万円それぞれの投資元本と想定資産額を比較(月1万円は元本360万円が約836万円、月3万円は元本1,080万円が約2,508万円、月5万円は元本1,800万円が約4,180万円)
 投資元本税引前税引後税金
10年目600万円870万円816万円54万円
20年目1,200万円2,620万円2,331万円289万円
30年目1,800万円6,135万円5,255万円880万円

30年間積み立てると、想定利回り7%の時の利益は4,335万円となり、通常の口座だと税金が880万円かかります。長期投資前提のオルカン(インデックス投資)では、NISA口座のメリットは非常に大きいといえます。

複利の力が効いてくるのは「後半」

積立投資の特徴は、時間が経つほど増え方が加速することです。

  • 最初の5年:ゆるやかに増える
  • 後半の5年:増加スピードが上がる

10年でも複利効果は感じられますが、本格的に効いてくるのは15年、20年といった長期です。10年は「複利のスタート地点」と考えるとよいでしょう。

私自身、積立を始めた最初の数年は資産の増え方をあまり実感できませんでしたが、数年経って評価額の推移を振り返ったときに、増加ペースが徐々に上がっていることに気づきました。複利の効果は、後から振り返って初めて実感しやすいものかもしれません。

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よくある質問(Q&A)

「毎月1万円」は少ない?意味ある?

結論から言えば、意味は十分あります。

  • 投資習慣が身につく
  • 価格変動に慣れることができる
  • 将来の増額につながる

最初は1万円でも、昇給や余裕資金が増えたら積立額を増やすことも可能です。大切なのは「続けること」です。

Q. オルカンを毎月1万円積立すれば1000万円いきますか?

結論:長期(25〜30年以上)続ければ到達する可能性はあります。例えば、年利7%で運用した場合、28年目で1,000万円を超える見込みです。

 資産額(概算)
10年目174万円
20年目524万円
30年目1,227万円

Q. オルカンは元本割れしますか?

短期では元本割れする可能性はあります。オルカンは株式100%の投資信託のため、価格は常に変動します。例えば:

  • リーマンショック時 → 約50%下落
  • コロナショック時 → 約30%下落

しかし、過去データでは15年以上の長期保有では元本割れの確率は大きく下がる傾向です。

  • 5年未満 → 元本割れリスク高い
  • 10年 → リスク低下
  • 20年以上 → 歴史的にはプラス圏

重要なのは「長期・積立・分散」です。

途中でやめたらどうなる?

ケースによって結果は大きく変わります。

  1. 相場が上昇しているときにやめた場合 → 利益確定できる可能性あり
  2. 暴落中にやめた場合 → 損失が確定する
  3. 積立を停止して保有だけ続けた場合 → 相場回復すれば資産は戻る可能性あり

特に注意すべきなのは「暴落時の売却」です。過去のデータでは、暴落後は数年以内に回復するケースが多く、パニック売りが最大の損失原因になります。

Q. S&P500とどちらが良い?

米国集中型か、全世界分散型かの違いです。リスク分散を重視するならオルカンは有力な選択肢です。

世界経済をリードする国は、時代とともに変化していくものです。数十年後には、インドやアフリカが世界で最も経済成長率の高い国になっている可能性も十分あります。世界経済規模に合わせて銘柄入れ替えが自動で行われるオルカンなら、こうした変化にも対応しながら安心して長期保有できます。

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まとめ:オルカン毎月1万円でも未来は変わる

  • 10年間の元本は120万円
  • 年率5%なら約155万円になる可能性
  • 新NISAなら利益は非課税
  • 長期継続が最大のポイント

毎月1万円は決して大きな金額ではありません。しかし、10年という時間と複利の力を味方につければ、着実に資産形成が進みます。大切なのは「完璧なタイミング」を探すことではなく、無理のない金額でコツコツ続けることです。

まずは毎月1万円から、未来の自分への積立を始めてみてはいかがでしょうか。

※本記事の利回り・シミュレーション数値は過去の実績やデータに基づく想定値であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資は元本が保証されるものではなく、損失が生じる可能性があります。投資の判断は必ずご自身の責任において行ってください。

 

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Yuzuriha
2015年投資開始。2020年10月からオルカン主軸の長期投資へシフトし毎月10万円積立中!大きな暴落でも売らずに続けた結果、オルカンは約2,800万到達(2026年8月時点)。暴落で不安になった時に「長期投資を続けよう!」と思えるサイトを目指します。