「オルカンってアメリカ偏りすぎじゃない?」「新興国はどのくらい入ってるの?」

オルカン(eMAXIS Slim全世界株式)は世界47カ国・約2,500銘柄に分散投資するファンドですが、実際の国別比率を見ると意外な偏りがあります。

この記事では、国別構成比率TOP20先進国と新興国の比率通貨分散の実態、そして比率の推移まで一覧で解説します。

オルカンの国別構成比率TOP20

以下は2026年時点のオルカン(MSCI ACWI)の国別構成比率です。

順位国・地域構成比率分類
1アメリカ63.2%先進国
2日本5.0%先進国
3イギリス3.2%先進国
4カナダ2.9%先進国
5中国2.7%新興国
6フランス2.4%先進国
7台湾2.1%新興国
8インド1.8%新興国
9ドイツ1.8%先進国
10スイス1.8%先進国
11オーストラリア1.5%先進国
12韓国1.3%新興国
13オランダ0.9%先進国
14スウェーデン0.7%先進国
15デンマーク0.7%先進国
その他32カ国7.2%

※構成比率は2026年3月末時点の概算値。MSCI ACWI指数の定期見直し等により変動します。

先進国と新興国の比率

オルカンの中身は、約89%が先進国、約11%が新興国で構成されています。

分類比率主な国
先進国(日本除く)約84%米・英・加・仏・独 等23カ国
日本約5%トヨタ、ソニーG 等
新興国約11%中・台・印・韓 等24カ国

「オルカンを買えば新興国にもしっかり投資できる」と思いがちですが、実際には新興国の比率は約11%。全世界の時価総額に連動した「自然な配分」ではありますが、新興国への集中投資とは異なります。

注目:インドが中国に迫る勢い

近年、オルカンの国別比率で注目すべき変化が起きています。新興国内でインドが中国に急接近しています。

指標インド中国
MSCI ACWI内の比率1.8%2.7%
新興国指数内シェア(2019年)8.6%31.6%
新興国指数内シェア(2024年)20.0%24.5%
MSCI大・中・小型株指数2.35%2.24%

MSCI大・中・小型株を含む指数ではインドが中国を逆転しました。オルカンの構成比率にもこの変化は徐々に反映されていきます。

通貨分散はどうなっている?

オルカンは為替ヘッジなしのため、各国通貨の為替変動がそのままリターンに影響します。

通貨比率主な影響
米ドル約65%円安→プラス、円高→マイナス
ユーロ約7%欧州経済の影響
日本円約5%為替の影響を受けない部分
英ポンド約3%
その他約20%多通貨に自然分散

資産の約65%が米ドル建てのため、ドル円の為替レートがオルカンの損益に大きく影響します。為替リスクについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

「アメリカ比率が高すぎない?」への回答

オルカンの約63%がアメリカ株であることに不安を感じる方も多いですが、これには理由があります。

  • 時価総額加重平均のため、成長した国の比率が自然に高くなる仕組み
  • Apple、Microsoft、Amazon等の巨大テック企業がアメリカに集中している
  • もしアメリカ経済が停滞すれば、時価総額の低下に応じて自動的に比率が下がる

つまり、「アメリカ偏重」は人為的な判断ではなく、世界経済の現実を映したものです。仮にアメリカが衰退し、インドや中国が台頭すれば、オルカンの構成比率は自動的にそれを反映します。

日本株の構成銘柄について

オルカンに含まれる日本株は約200銘柄で、構成比率は約5%です。

具体的にどの日本企業がオルカンに含まれているかは、以下の記事で全銘柄を一覧にしています。

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▶ オルカンの日本株銘柄一覧【2026年最新】採用・除外銘柄と選定基準を全解説
オルカンに含まれる日本株約200銘柄の全リストと、採用・除外の最新情報を掲載しています。

また、銘柄の追加・除外がどのような基準で行われるかについては、こちらで解説しています。

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MSCI ACWIの選定基準3パターンと、直近2年間の除外銘柄リストを掲載しています。

※本記事の情報は2026年6月時点の公開データに基づいています。構成比率はMSCIの定期見直し(年4回)により変動します。投資判断は自己責任でお願いいたします。

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Yuzuriha
2020年よりeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)一本での積立を継続。現在の総資産は約6,000万円(2026年時点)。2022年の世界株安で一時▲200万円の含み損を経験しながらも積立を止めず、2024年に大きく回復。「シンプルなインデックス投資で確実に資産形成できることを証明する」をテーマに発信中。本ブログの全記事は6年間の投資実績をもとに執筆しています。投資の知識だけでなく、実際に経験した暴落・回復の心理面も正直に伝えることを大切にしています。