【2026年版】オルカンとS&P500どっちがいい?実績データと暴落時の違いで徹底比較
最終更新:2026年6月|対象:投資初心者〜中級者
新NISAを始めようとすると必ず直面するのが「オルカンとS&P500、どっちを選べばいい?」という悩みです。どちらも人気No.1・2を争うインデックスファンドですが、性質は明確に異なります。
このサイトの運営者・Yuzurihaは2020年からオルカン一本で積立を続け、現在の総資産は約6,000万円。長年の実体験をもとに、両者の違いをデータで解説します。
まず結論:迷ったらオルカンでいい
結論を先に言います。「どちらを選べばいいかわからない」という人には、オルカンを推奨します。
理由はシンプルで、全世界に分散されているため特定の国が低迷しても自動的に恩恵を受けにくい設計になっているからです。ただし「米国経済の成長力を強く信じている」「過去データでは長期的にS&P500が勝っており、それを重視したい」という場合はS&P500の方が向いているケースもあります。
基本スペック比較
| 項目 | オルカン | S&P500(eMAXIS Slim) |
|---|---|---|
| 正式名称 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
| ベンチマーク | MSCI ACWI | S&P500指数 |
| 投資先 | 世界47ヵ国・約2,800社 | アメリカのみ・約500社 |
| 米国比率 | 約64% | 約100% |
| 信託報酬 | 年0.05775% | 年0.09372% |
| 純資産総額 | 約12兆円 | 約10兆円 |
投資先の違い
オルカンは世界47ヵ国・約2,800社に投資します(アメリカ約64%・欧州約15%・アジア太平洋約12%・新興国約9%)。S&P500はアメリカのみ・約500社に投資します(情報技術30〜35%・金融13%・ヘルスケア12%・一般消費財10%・その他)。
重要な気づき:オルカンの64%がアメリカなので、実は上位構成銘柄(Apple・Microsoft・NVIDIA等)はほぼ共通しています。「S&P500とオルカンは全然違う」と思っている方も多いですが、上位銘柄は7〜8割かぶっています。
過去の運用成績比較
直近1年(2025年)
| ファンド | 2025年リターン(円換算) |
|---|---|
| オルカン | 約+25.8% |
| S&P500(eMAXIS Slim) | 約+22.8% |
設定来(2018〜2026年・約7年)
| ファンド | 設定来リターン |
|---|---|
| オルカン | 約+221% |
| S&P500(eMAXIS Slim) | 約+271% |
長期ではS&P500がリード、直近1年はオルカンが逆転というのが現在のデータです。
暴落時の動き方比較
| 暴落イベント | オルカン | S&P500 |
|---|---|---|
| コロナショック(2020年3月) | 約▲34% | 約▲34% |
| 2022年の下落(利上げ局面) | 約▲18% | 約▲20% |
| リーマンショック(参考・2008年) | 約▲55% | 約▲57% |
2022年はFRBの急激な利上げにより、米国のハイテク株(GAFAMなど)が特に大きく売られました。オルカンは欧州の資源・金融株などが下支えし、S&P500よりわずかに下落幅が小さくなりました。大規模な危機では両者とも大幅下落は避けられませんが、全世界分散の方がわずかに耐性が高い傾向があります。
コスト(信託報酬)の比較
| ファンド | 信託報酬(年率) | 100万円保有時の年間コスト |
|---|---|---|
| オルカン | 0.05775% | 577円 |
| S&P500(eMAXIS Slim) | 0.09372% | 937円 |
差は年間約360円。長期的に複利で積み重なりますが、ファンド選択の決め手になるほどの差ではありません。
どちらを選ぶべき人の特徴
オルカンを選ぶべき人
- 「米国だけに6割超集中したくない」という分散志向の人
- 「これ1本で投資を完結させたい」シンプル志向の人
- 投資初心者で、どちらにすべきか決め手がない人
- 「米国が世界経済トップを維持し続けるとは限らない」と考える人
S&P500を選ぶべき人
- 「米国経済の長期成長力を強く信頼している」人
- 過去の実績データを重視し「長期リターンの高さ」を優先したい人
- すでに日本株や他の資産を保有していて、米国比率を意図的に高めたい人
「両方買う」は意味があるか?
結論:分散効果はほぼなし。目的によっては意味がある。
オルカンの約64%がS&P500とほぼ重複する米国株なので、両方買っても実質的な分散にはなりません。「オルカン50% + S&P500 50%」の場合、実質的な米国株比率は約82%。これは「米国集中ポートフォリオ」と大差ありません。「意識的に米国比率を高めたい」という明確な目的がある場合のみ有効です。
運営者はどちらを選んだのか
このサイトの運営者・Yuzurihaは2020年からオルカン一本で積立を継続しています。「米国一国に集中することの地政学的リスクが気になったこと、インドや新興国の成長を自動的に取り込める仕組みが魅力的だったこと」が理由です。
2020年〜2026年の実体験から言えば、オルカンを選んで後悔したことは一度もありません。重要なのは、どちらを選ぶかではなく、暴落時も売らずに続けることです。
よくある質問(FAQ)
Q. 結局どっちを選べばいいの?
A. 迷っているならオルカンをおすすめします。「全世界に投資している」という安心感があり、どの国が成長しても恩恵を受けられます。S&P500は米国の成長を前提とした選択なので、強い信念がある場合に選ぶのが理にかなっています。
Q. 途中でS&P500からオルカンに乗り換えることはできますか?
A. 乗り換えは可能ですが、一度売却してから買い直す必要があります。新NISA口座内での売却は非課税です。乗り換えよりも、今後の積立先を変える方がシンプルです。
Q. 新NISAではどちらを選ぶべきですか?
A. どちらも新NISAのつみたて枠・成長投資枠に対応しています。最終的には「長く続けられる方」を選ぶことが正解です。選択よりも継続の方が、資産形成において圧倒的に重要です。
まとめ
| 比較項目 | オルカン | S&P500 |
|---|---|---|
| 分散性 | 高い(世界47ヵ国) | 低い(米国集中) |
| 過去の長期リターン | やや低め | やや高め |
| 暴落時の下落幅 | わずかに小さい | わずかに大きい |
| コスト | 0.05775%(安い) | 0.09372% |
| おすすめタイプ | 分散重視・初心者 | 米国成長を信じる人 |
どちらを選んでも、「長期で積立を続けること」が資産形成において最も重要です。迷うなら、まずオルカンで始めてみましょう。














