「オールカントリー投資を始めたいけど、eMaxis Slimと楽天・プラスは何が違うの?」

「結局どちらを選べば、よりお得なの?」

そんな疑問を持つ方は非常に多いのではないでしょうか。どちらも全世界株式(オールカントリー)に投資できる人気のインデックスファンドですが、実はコスト構造・ポイント還元・購入環境に明確な違いがあります。

この記事では、投資初心者の方でも迷わず判断できるように、

  • 両ファンドの基本的な違い
  • 成績(パフォーマンス)の考え方
  • 信託報酬などの手数料比較
  • 楽天ポイント還元を含めた「実質コスト」
  • どんな人にどちらが向いているか

どこよりも詳しく、かつ分かりやすく解説します。

すでにオルカンを持っている方も、これからNISAで積立を始める方も、ぜひ最後までご覧ください。

オールカントリー(全世界株式)とは?初心者向けにおさらい

まずは前提として、「オールカントリー(全世界株式)」について簡単に整理します。

オールカントリーとは、日本・米国・先進国・新興国を含む世界中の株式市場に幅広く分散投資できる投資対象です。

代表的な指数としては、以下が有名です。

  • MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)

eMaxis Slim オールカントリーも、楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンドも、このMSCI ACWIに連動することを目指すインデックスファンドです。

つまり、投資対象そのものはほぼ同じであり、違いは「中身」よりも「仕組み」にあります。

 

eMaxis Slim オールカントリーと楽天・プラス・オールカントリー比較表

主要な項目の比較です。楽天プラスオールカントリーは信託報酬が安く見えますが、隠れコストを考慮すると2025年時点はeMAXIS Slimが有利。

eMaxis Slim 全世界株式
(オール・カントリー)
楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド
運用会社三菱UFJアセットマネジメント楽天投信投資顧問
連動指数MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)
投資対象日本を含む先進国・新興国株式
為替ヘッジなし
購入時費用なし
信託報酬0.05775%0.0561%
隠れコスト込み0.094%0.118%
ポイント還元なし0.017%
設定日2018年10月2023年10月
資産運用額9兆円6,100億円
購入主要なネット証券楽天証券のみ
NISA対応つみたて投資枠・成長投資枠

※2025年12月時点の情報

関連リンク
楽天証券|投信残高プログラム
楽天証券|eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
楽天証券|楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド

以下で詳細を解説します。

eMaxis Slim オールカントリーの特徴

  • 正式名称:eMaxis Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 運用会社:三菱UFJアセットマネジメント
  • 連動指数:MSCI ACWI
  • 設定日:2018年10月

最大の強みは「業界最安水準の信託報酬」

eMaxis Slimシリーズの最大の特徴は、「業界最低水準の運用コストを目指し続ける」という方針です。

オールカントリーの信託報酬は、年率0.05775%(税込)前後と、全世界株式ファンドの中でもトップクラスの低コストです。

この「下がり続ける可能性がある」という点は、長期投資において非常に大きなメリットです。

純資産総額が圧倒的に大きい

eMaxis Slim オールカントリーは、国内投資信託の中でも最大級の純資産総額を誇ります。

純資産が大きいことのメリットは、

  • 繰上償還(途中終了)のリスクが低い
  • 運用が安定しやすい
  • スプレッド(売買コスト)が抑えられやすい

など、初心者にとって安心材料が多い点です。

楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンドの特徴

  • 正式名称:楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド
  • 運用会社:楽天投信投資顧問
  • 連動指数:MSCI ACWI
  • 設定日:2023年10月

最大の魅力は「楽天ポイント還元」

楽天・プラス・オールカントリー最大の特徴は、楽天証券で保有するだけで楽天ポイントが付与される点です。これは「投信残高ポイントプログラム」と呼ばれ、

  • 投資信託を保有しているだけ
  • 売買しなくてもOK

という、非常に分かりやすい仕組みです。オルカンのようなインデックスファンドへの投資は長期目線で保有している人が多いと思いますが、分配金がないため、いくら含み益があっても売却するまで利益を享受することができません。資産が大きくなれば死ぬまで売ることない方もいるでしょう。ポイント還元があることで保有期間中に利益を活用できるというのが最大メリットと言えると思います。

楽天経済圏との相性が抜群

楽天カード積立、楽天キャッシュ決済、楽天ポイント投資など、楽天証券ならではの仕組みと組み合わせることで、

  • 積立時にもポイント
  • 保有中にもポイント

という「ポイント二重取り」が可能になります。

成績(パフォーマンス)の違いはある?

結論から言うと、長期的な成績差はほぼありません

理由はシンプルで、

  • 同じ指数(MSCI ACWI)に連動
  • インデックスファンド

だからです。

短期的には、

  • 為替ヘッジの有無
  • 運用タイミングの微差
  • コスト差

によって、わずかな違いが出ることはありますが、10年・20年といった長期ではほぼ同等と考えて問題ありません。

信託報酬の比較

業界最安水準の信託報酬を宣言しているeMaxis Slimシリーズですが、信託報酬は楽天・プラス・オールカントリーの方が安く、さらに投資残高プログラムによるポイント還元が受けられます。

しかし、このコストには隠れコストと呼ばれる費用が含まれていません。隠れコストは運用報告書を確認する必要があります。

eMaxis Slim 全世界株式
(オール・カントリー)
楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド
運用報告書2024年4月~2025年4月2024年7月~2025年7月
信託報酬
(年率・税込)
0.058%0.056%




売買委託手数料0.003%0.015%
有価証券取引税0.013%0.028%
その他費用0.020%0.019%
信託報酬+隠れコスト0.094%0.118%
ポイント還元なし0.017%
実質コスト0.094%0.101%

関連リンク
楽天証券|投信残高プログラム
楽天証券|eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
楽天証券|楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド

実質コスト = 信託報酬 + 隠れコスト - ポイント還元 で算出。
2025年の運用報告書を確認するとポイント還元を考慮してもeMAXIS Slimが有利な状況です。

選ぶならeMAXIS Slim全世界株式

理由
・隠れコストを含む実質コストが安い
・運用実績が長い
・ネット証券各社で購入可能でユーザー数、運用総額が大きい

よくある質問(Q&A)

途中で乗り換えても問題ありませんか?

NISA枠では売却すると枠が再利用できないため、慎重に判断しましょう。特定口座であれば乗り換えは比較的自由です。

将来、信託報酬が変わる可能性は?

eMaxis Slimは「業界最低水準を目指す」方針のため、下がる可能性があります。楽天側も競争上、追随する可能性があります。

さらに詳しいQ&Aはこちらで紹介しています。
関連記事|オルカンQ&A

まとめ|本当に大切なのは「続けられるか」

eMaxis Slim オールカントリーと楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンドは、どちらも非常に優れた全世界株式ファンドです。

  • 成績はほぼ同じ
  • 違いはコストとポイント
  • 自分の利用環境に合った方を選ぶのが正解

最も重要なのは、無理なく、長く積み立てを続けられることです。この記事が、あなたにとって最適なオールカントリー選びの一助になれば幸いです。