「オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)を積み立てしているけど、相場が暴落してきて不安…」
「このまま続けて大丈夫?いったん売ったほうがいい?」
そんな悩みを感じて、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

投資を続けていると、必ずと言っていいほど“暴落局面”に直面します。特にオルカンは世界中の株式に投資しているため、世界的な不況や金融危機が起きると、基準価額が大きく下がることがあります。

この記事では、オルカンを積み立て投資している人が暴落時にどう行動すべきかについて、初心者の方にも分かりやすく、公式情報や過去の事例を交えながら丁寧に解説します。

感情に流されて後悔する行動を取らないためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

そもそも「オルカン」とは?暴落をどう受け止める商品なのか

まず前提として、オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)がどのような投資信託なのかを簡単に確認しておきましょう。

オルカンは「全世界の成長」に長期で投資する商品

オルカンは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)に連動する投資信託です。先進国・新興国を含む世界中の株式に分散投資しています。

  • 投資対象:世界約40か国以上
  • 銘柄数:2,000銘柄以上
  • 特徴:広い分散・低コスト・長期向き

つまりオルカンは、短期の値動きを当てる商品ではなく、世界経済の長期成長を信じて保有する商品です。この点を理解しておくことが、暴落時の判断で非常に重要になります。

暴落は「異常」ではなく「想定内」

株式市場は、右肩上がりに見えても、実際には何度も大きな下落(暴落)を経験しています。

  • リーマンショック(2008年)
  • コロナショック(2020年)
  • インフレ・利上げ局面(2022年)

これらの局面では、世界株式も大きく下落しました。しかし、時間をかけて回復し、結果的に高値を更新してきたという事実があります。

オルカンに投資するということは、「暴落も含めて市場と付き合う」ことを最初から前提にしている、という点を押さえておきましょう。

オルカン積み立て中に暴落が起きたときのよくある悩み

実際に暴落が起きると、頭では分かっていても感情が追いつかなくなります。多くの人が、次のような悩みを抱えます。

  • 評価額がマイナスになって不安になる
  • このまま下がり続けたらどうしようと怖くなる
  • 一度売って、落ち着いてから買い直したほうがいいのでは?

こうした感情は、投資をしていれば誰でも自然に感じるものです。大切なのは、その不安を根拠のある判断で整理することです。

結論:オルカン積み立て中の暴落時、基本は「売らない」

結論からお伝えすると、長期積み立てを前提にオルカンを買っている場合、暴落時に慌てて売る必要はありません。

その理由を、順番に見ていきましょう。

理由① 暴落時に売ると「安値で手放す」ことになりやすい

暴落時は、相場が最も不安定で悲観的なタイミングです。このときに売ってしまうと、結果的に一番安い価格帯で手放してしまうケースが多くなります。

その後、相場が回復しても、すでに売ってしまっているため、回復の恩恵を受けられません。

理由② 「下がる前に売って、底で買う」はほぼ不可能

よくある考え方に「一度売って、もっと下がったら買い直す」というものがあります。しかし、これはプロでも難しい行為です。

  • どこが底かは事前に分からない
  • 下がったと思ったら急に反発することも多い
  • 買い戻すタイミングを逃しやすい

金融庁や多くの投資教育資料でも、タイミングを狙う売買は長期投資に向かないとされています。

理由③ 積み立て投資は「下落局面」こそ本領発揮

積み立て投資の最大のメリットは、価格が下がったときに同じ金額でより多くの口数を買える点です。

つまり暴落時は、将来のリターンを高める「仕込み期間」とも言えます。

一時的な評価額だけを見るとつらく感じますが、長期目線では合理的な行動になります。

それでも「売ったほうがいい」ケースはある?

基本は売らないとお伝えしましたが、すべての人が必ず保有し続けるべきというわけではありません。次のような場合は、見直しを検討する余地があります。

ケース① 投資目的・期間が変わった場合

例えば、次のような状況です。

  • 数年以内に使う予定のお金だった
  • 老後資金ではなく、近い将来の支出に充てる予定だった

オルカンは長期投資向けの商品です。短期で使う予定の資金を株式に置いたままにするのはリスクが高いため、目的に応じた見直しは合理的です。

ケース② 生活防衛資金が不足している

暴落が不安で眠れないほど追い詰められている場合、投資以前に資金計画が無理をしている可能性があります。

一般的には、生活費の6か月〜1年分を現金で確保したうえで投資を行うのが望ましいとされています。

この前提が崩れている場合は、一部売却して現金比率を高める判断も選択肢になります。

暴落時にやってはいけないNG行動

オルカン積み立て中に、特に避けたい行動を整理しておきましょう。

感情的に全額売却する

不安や恐怖だけで判断すると、長期投資のメリットを自ら手放してしまう可能性があります。

SNSやニュースに振り回される

暴落時は、悲観的な見出しや極端な意見が目立ちます。しかし、それらは短期的な視点であることがほとんどです。

自分の投資方針と期間を、改めて確認することが大切です。

暴落時におすすめの具体的な行動

① 積み立て設定を「何もしない」

最もシンプルで、最も効果的なのがこれです。自動積み立てを続けることで、感情を介さず合理的な投資ができます。

② 自分の投資目的を紙に書き出す

「この投資は何のためか」「いつ使うお金か」を言語化すると、不安が整理されやすくなります。

③ 過去のチャートを確認する

オルカンや全世界株式の長期チャートを見ると、暴落が何度も乗り越えられてきたことが分かります。

よくある質問(Q&A)

Q. 暴落時に積み立て額を増やしてもいい?

余裕資金があり、リスクを理解しているなら選択肢になります。ただし無理は禁物です。

Q. 一部だけ売るのはあり?

資産配分の調整として一部売却するのは、合理的なケースもあります。

まとめ:オルカン暴落時こそ「仕組み」を信じる

オルカンを積み立てている人にとって、暴落は避けられない出来事です。しかし、それは投資が失敗しているサインではありません。

  • 暴落は長期投資の想定内
  • 感情的な売却は後悔につながりやすい
  • 基本は積み立てを続けるのが合理的

不安になったときこそ、オルカンという商品の設計思想と、自分の投資目的を思い出してください。

この記事が、暴落時の判断に迷うあなたの助けになれば幸いです。

 

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